まるでセラピー『私の解放日誌』がまれに見る名作だった | 東京ハヌルStyle

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こんにちは。

 

 

東京ハヌルです。

 

 

 

次は書くと言いながら

 

なかなか取りかかれず

 

寝かしに寝かした

 

『私の解放日誌』のレビュー。

 

やっととりかかることにしました。

 

さて、私の人生に無くてはならない韓国ドラマですが

 

その中でもその出会いに救われ、感謝すらしている

 

人生のバイブル級作品がいくつかあります。

 

私の殿堂入り韓ドラたち

『未生』

『刑務所のルールブック』

『賢い医師生活』

『マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜』

 

この錚々たるメンツを抑え

 

トップに食い込んできた作品が

 

『私の解放日誌』。

 

JTBC HPより)

そこまで華があるわけではないけれど

実力派で味のある役者ぞろい。

スター俳優に気を取られず

作品自体に集中することができるので

こういう作品の方が好きです。

日本のドラマの大スターありきのキャストではない

韓ドラのキャストの巧さを改めて感じる作品。

 

 

財閥や複雑な血縁関係、

 

大事件や大恋愛があるわけでもない

 

一般人のありふれた日常を描く

 

一見地味な作品で、

 

単に『D.P. -脱走兵追跡官-』を見て以来

 

ちょっと沼っていたソン・ソック目当てで

 

見始めたのですが、

 

1話目から名作の香りがぷんぷん漂っていて

 

”これ絶対好きなヤツだわ。。。”

 

と確信。

 

登場人物たちの虚無感や閉塞感たちこめる空気が

 

『マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜』

 

に似てるなあと思ったら。

 

やっぱり脚本は同じパク・ヘヨン。

 

JTBC HPより)

毎日満員電車にゆられ職場までの

1時間半の道のりを往復する

毎日にうんざりな3姉弟妹。

 

 

この作品は色々な面を持っていて

 

あまりにもイタい現実を

 

自分に重ね苦しくなることもある反面、

 

とても叙情的で

 

詩のようでもあり哲学のようでもあるセリフに

 

救われることもある不思議な作品。

 

抑え気味の演出やOSTもよく

 

号泣したりはしないけど

 

気づくとツーと涙が頬を伝っていたり、

 

後からじわじわと体に染み渡るよう

 

感動が押し寄せてきます。

 

JTBC HPより)

 

 

あらすじ

ソウルから電車で1時間半かかる

京畿道の田舎町に父母と暮らすイケてない3姉弟妹。

職場のあるソウルへと毎日往復3時間もかけて通勤する

単調でうんざりする毎日。

そこにク氏という謎の男が現れ

家業を手伝うことになり・・・。

そこから3姉弟妹の心に変化が芽生え始める。

変わり映えないくすぶった毎日、人生から

抜け出したいともがく三姉弟妹が、

自分の幸せを見つけようと葛藤し、

奮闘していく姿を描くヒューマンドラマ。

 

 

ドラマの大きなテーマは

 

”解放”

 

なのですが、

 

もうひとつのキーワードが

 

”崇める”

 

ある事件をきっかけに

 

ミジョンはク氏に近づいていきますが、

 

彼女は彼に、

 

”愛するのではなく私を崇めろ”

 

と命令します。

 

ミジョンの言う

 

”崇める”とは

 

無条件でその人を支え応援することで

 

崇められる事で失った自己肯定感を取り戻し、

 

自分を愛しいと思えるようになっていきます。

 

またミジョンを崇めることでク氏も

 

自分を解放する糸口を見つけます。

 

家業の農作業を手伝う二人

ミジョン、美人なんで

農ガールルックでも

可愛さ大爆発。

 

 

ここからはその完璧とも言えるキャストをご紹介します。

 

ヨム・ミジョン役/キム・ジウォン

 

ヨム家末っ子

クレジット会社の契約社員

おとなしくて内気、自分に自信がなく

人間関係に重苦しさを感じている。

元彼に裏切られ、上司や同僚からも軽んじられ

そのためか自己肯定感が低く、孤独。

謎の男、ク氏との関わりが

自分を解放していくきっかけとなる。

 

キム・ジウォン、超美人なのですが、

 

今回の冴えない派遣社員という役柄のため

 

その美人オーラを消し去り

 

田舎出身ダサOL感を醸し出す演技があっぱれです。

 

ファッションもビミョーにダサくて

 

さすが、ディテールにこだわる韓ドラでした。

 

JTBC HPより)

太陽の末裔の美人軍医さん。

あとどこかで見たことあると思ったら

Mr.サンシャインで最初の方にチラッと登場する

美しき義兵、エシンの母でした。

 

 

ヨム・チャンヒ/イ・ミンギ

 

ヨム家長男

コンビニエンスストア本社、営業管理職。

真面目で働き者だが、

運に恵まれずくすぶっている。

田舎暮らしで車も持っていないため

恋人にダサいと振られる

自分の置かれている現状が理解できている

賢い人だがそれが本人を苦しめていて、

よく同僚や地元の友人に愚痴るのだが

その時に発する言葉がまるで哲学のようである。

遠回りしたり、迷走したりするが

最後には自分の居場所を見つけることができる。

 

 

クセありイケメン、イ・ミンギも

 

今回はそのイケメンオーラを封印。

 

イケてない普通のサラリーマンになりきってました。

 

今回の彼の役がとても好きで、

 

彼の発する言葉がとても哲学的で

 

または禅問答のようでもあり、

 

色々なことに気付かされました。

 

JTBC HPより)

 

 

ヨム・ギジョン/イ・エル

 

ヨム家の長女、

マーケティング調査会社のチーム長

いつも愛を探していて、

なんの強みも無く、

おまけにアラフォーという

自分の立場を考えず

プリンスチャーミングが現れ、

結婚するのを夢見ている。

ひょんな事から恋に落ちるが

相手はその理想とは程遠く、

おまけに結婚もできなさそうな

複雑な立場の人でジレンマに陥る。

 

 

名バイプレイヤーのイ・エル。

 

多くの作品で個性的な役柄を演じていますが、

 

今回は”くすぶっている不満だらけのアラフォー”

 

というある意味一番難しい普通の人役でした。

 

JTBC HPより)

 

 

ク氏/ソン・ソック

 

突然ヨム家の住む田舎町に現れて

父の仕事を手伝うようになる本名すらわからない

正体不明の人物。

何も語らず、無表情で人を寄せつけない。

過去の仕事、人間関係にトラウマを抱えており、

それらから逃避するために毎日酒浸りのアル中状態。

ヨムミジョンに起こったある事件をきっかけに

彼女から彼に近づくようになり、

そこから彼の人生も変わってくる。

 

 

人生を放棄しているかのような無力感と

 

深い悲しみを何も語らずに演じる難しい役どころ。

 

ミジョンと関わるようになり、

 

無表情だった彼の表情が

 

優しく、柔らかくなっていき

 

たまに見せるはにかむ笑顔に

 

女子はみんな完落ちします。

 

よくある男女の恋愛関係じゃないので

 

二人の関係が燃え上がったり、

 

ありがちなラブシーンがほとんど無いのですが、

 

二人の距離の詰め方が

 

すごく新鮮で心震えます。

 

JTBC HPより)

 

 

「D.★P.ー脱走兵追跡官ー」では

 

保身や、進級だけ考えている

 

イム・ジソプ補佐官を演じました。

 

わかりやすいイケメンじゃないけれど

 

かすかにイ・ジュンギ風味のある

 

するどい一重まぶたと

 

ダダ漏れしている大人の色気に

 

完全に沼落ちしている

 

アラサー、アラフォー、アラフィフ、アラカンの

 

大人女子続出だそうです。

 

 

「D.★P.ー脱走兵追跡官ー」関連バックナンバー

 

 

大ヒットしているマ・ドンソク主演の

 

『犯罪都市2』にも出演しているため、

 

韓国で超話題の人

 

Esquire Koreaのカバーも飾っちゃってます。

 

 

 

 

ソン・ソックについて熱く語りすぎましたが、

 

このドラマ、脇役に至るまで完璧なので

 

何人かご紹介します。

 

 

ヨム家父親/チョン・ホジン

 

寡黙で仕事しかせず、楽しみもなく

この世代の韓国男性の価値観に

とらわれながら生きている哀しき人。

 

ほぼ全部の韓ドラに出演しているんじゃないかというほど

 

毎回目にする役者さん。

 

でもどの役もチョン・ホジンには見えず、

 

毎回、その役柄の人にしか見えないほど

 

役になりきる名優。

 

 

ヨム家母親/イ・ギョンソン

 

仕事と家事に追われて服はヨレヨレ、髪はボサボサ

眉間に皺を寄せ小言ばかり言っている母親。

 

 

初めて見た女優さんですが、

 

あまりのリアルな演技に圧倒されました。

 

元々は美人だと思われるお顔立ちですが、

 

ドラマでの役作りにより

 

仕事、家事、子育てに追われ

 

人生に疲れきっている感を

 

顔に滲ませています。

 

”服ヨレヨレ、髪ボサボサ、

眉間に皺を寄せて小言”

 

というTHE母親の姿が

 

まるで自分を見てるようで衝撃的でした。

 

JTBC HPより)

 

 

オ・ドゥファン/ハン・サンジョ

 

近所でカフェを経営するチャンヒの友人。

いつも煮詰まっているチャンヒの

禅問答のような話に付き合ってくれる優しい人。

 

 

脇役ながらとても気になった人。

 

そのほっこり容姿もさることながら

 

話を詰めまくるチャンヒに

 

ゆる〜く返すキャラは

 

息苦しくなるほどの閉塞感がある

 

登場人物の中で

 

唯一風穴みたいな存在。

 

彼が出てくると息ができる感じがします。

 

JTBC HPより)

 

 

このドラマから学んだ事は

 

人間の自然治癒力。

 

一度立ち止まり 自分を見つめ直し、

 

ちゃんと自分と向き合うことにより、

 

自分を愛おしく思え、

 

肯定し、解放することができ、

 

行くべき道が見えてくるようになるんです。

 

 

変わり映えのない日常、

 

うんざりする人間関係、

 

閉塞した毎日の中で暮らしている

 

悩み多き現代人にオススメの一本です。

 


JTBC HPより)

 

 

私自身、大きな心配事もなく

 

お気楽に暮らしてはいますが、

 

家事、仕事、子供と犬の世話が

 

無限に続く変わり映えしない毎日で

 

毎晩疲れ切ってお肌のお手入れすらできず

 

ベッドに倒れ込む生活。

 

このループ地獄にたまに溜息が出る時がありますが、

 

そんな毎日でも考え方ひとつで

 

前向きに生きていけそうだと

 

思わせてくれたセラピーのような良い作品でした。

 

 

 

 

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