こんにちは。
東京ハヌルです。
学年末が近いこともあり最近本当に忙しく、
日頃からお世話になっている方たちに
ろくにお礼もしていない事にはたと気づき
まとめて御恩のお返しをしようと思い立ちました。
そんな時私は迷わず銀座、空也のもなかを
差し上げることにしています。
厳選した素材を使用し、すべて手づくり。
お値段のはるものではない素朴なお菓子で
華やかさや、仰々しさはないのですが
予約しないと買えないという手間が
粋な”差上げモノ”だと思っております。
父は銀座で商売をしておりました
お得意様たちは舌の肥えた方たちが多かったので
いつもお得意様たちへのちょっとしたお礼や、付け届けに
空也のもなかを差し上げていました。
学生時代はよくおつかいに行かされていたものでしたが
父の隠居後は私自身の用向きでしか行かなくなり
特に最近はご無沙汰で、今回久々の注文です。
まず電話をして受け取り可能な日時をうかがいます。
この電話が話し中の確率が高い。
今回も3回目でつながりました。
かけた週は予約でいっぱいということで
その翌週の受け取りに。
一週間前くらいの予約が安全。
ちなみにこの予約制、高飛車な商売というわけではなく
一から手作りでやっているので一日に作れる数に限りがあり、
また、その日に売り切るスタイルだからです。
菓子箱の中のパンフレットで律儀に詫てます。
銀座駅B5出口を出て3-4分で空也に到着。
有名店にもかかわらず小さく控えめな店構え。
昔と変わらぬ佇まいにホッとします。
中の様子。
奥に予約のもなか箱が山積みに。
こちらも予約のもなかが入っている袋が整列。
今回私は8箱購入。
一つ一つビニール袋に入っているのは乾燥を気遣っての心配り。
包装はシンプルながら凛とした風情です。
特に私が評価しているのがこの紐の結び目。
全くゆるみがなくパシッとした結び目。
老舗の心意気と仕事の几帳面さがあらわれています。
さあ開けますよ~
寸分くるいもなく整列している美しいもなか。
化粧箱入り10個入り、1,130円
小ぶりで品の良い甘さなので軽く3つくらいはいけるのですが
せっかくの空也なので味わいながら1つだけいただきます。
濃い日本茶が合います。
ちなみに支払いは現金のみ。
”菓子は売れども貸し売りはせず”という
先代からの方針だそうです。なお、先代の方針とは
支店を設けず、営業時間も夕方まで、日祝は休み、配達や配送は一切行わず、来店客に品物を受け渡すこと。そして菓子の種類を少なくもなか一筋を基本とする。支店を出して量産をすると機械に頼らざるを得ず、それでは味が変わるので手で作るのが基本(東京老舗の履歴書から抜粋)
ごもっとも。
有名な老舗も◯◯ヒ◯ズや百貨店に支店を
設けた時点でアウトです。
そこに儲けようという卑しい気持ちがでてきてしまい
品性がなくなり、また量産をするので確実に味も落ちます。
また配達などは余分に人を雇わなければならず
無駄なコストがかかり、仕事も散漫になります。
商売とは客の顔を見てやるものです。
店構えも質素に、貸し売りをせず余計なコストを抑える
菓子の種類を少なく、リスクヘッジをしない職人の潔さ。
(時期によっては夏目漱石が愛した空也餅など他のお菓子も少しだけある時もあります。)
本当に頭が下がるご商売をなさってます。
銀座の老舗で空也のように昔ながらの商売をしている
お店がどのくらい残っているのでしょうか。
願わくば空也のように支店をださず、儲けに走らず、
昔の良き時代の銀座の店のプライドと
凛とした品格を残していてほしいものですね。
ちなみに空也のもなか、運が良ければ
予約しないで買うこともできます。
その裏テクとは。
1.朝一でお店をのぞいてみると予約が少ない日は店頭に出ていることもあり。
2.夕方行きその日のキャンセル分を狙う。
ただかなり確率低いです。。。。
空也 中央区の和菓子店HP
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東京ハヌル