うちのメイン新聞は販売店に属する若手による組合みたいな集まりがあるんですが、昨日、その会の新年会がありました。新年会といっても新聞社の社長をはじめ専務・局長など取締役がこぞって参加する正式なもので、人数も総勢50人以上が参加しており、あまり味わったことのない緊張感に包まれていました。パーティー形式だったんですが当然ビールからワインから熱燗から大量の酒が用意してあり、会食が始まるや否やこぞってお酌合戦が始まりました。私はリーマン生活がほとんどなかったので、そういったお酒の席での礼節や社交辞令みたいなものには大変疎いです。特に若手の集まりといっても社の人間含めても20代はなんと私ただ一人でもちろん一番下っ端。店主役員などプライドが高くそういうのにはうるさい連中が多かったので生きた心地がしませんでした。それに皆さんもご存じのとおり私は酒がクソ弱いので、素のままで行っても絶対に仕上がると思いあらかじめ先輩店主にいわゆる“立ち回り”を教えてもらっていました。コース料理そっちのけでとにかく注いで回り、頭下げまくりヨイショしまくり、もし注ぎ返されたら口だけつけて一旦席に戻り、わざとぬるくなるまで待って回収してもらうという作戦で、どうにかこうにか事なきを得たという感じでした。ただガチガチのリーマン関係とは若干違いますし、中にはあまり気にすんなと言ってくれる人もいたりして助かった部分もありましたが、とにかく疲れました。仕事といえるかどうかはわかりませんがこういうのは私にとったらどんな仕事よりも大変でした。パチ・スロをやる人にはわかると思いますが我々にとっての立ち回りといえば台選び~ヤリ時~ヤメ時みたいな戦略の事を指しますよね。勝敗のカギは立ち回りが握っています。酒の席での立ち回りもビール片手に文字通り立ち回るわけでして、もしかしたら語源はここにあるのかもしれませんね。いずれにせよ上手く立ち回る事が世渡りの常なんだなと実感しました。

P.S.そういやおれスロの立ち回りも大してうまくねーや。だってきれいなリーチ目とか熱い演出とか見たいんだもの。人間だもの。