宇都宮駅では、いろいろと美味しい駅弁が販売されています。
宇都宮駅は、
1885(明治18)年7月16日、
当時の日本鉄道が大宮―宇都宮間の開通と同時に
宇都宮の旅館・白木屋が駅で弁当を売り始めました。
諸説あるものの、
この弁当が駅弁の発祥と長く言われてきました。
最初の駅弁とされる弁当の中身は、
「おにぎり2個とたくあん2切れで5銭」でした。
梅干し入りのおにぎり2個にごま塩を振りかけ、
タクアン2切れと一緒に竹の皮に包んで販売していました。
鉄道開業150年を記念して、
JR東日本駅弁味の陣2022にエントリーしたのが、
この駅弁をベースにした「驛弁発祥の地宇都宮驛 御弁当」です。
掛け紙は、
国鉄当時に使用していた松廼家ゆかりの掛け紙をモチーフを、
リデザインをした昔ながらの感じのデザインです。
真ん中に、
「驛弁発祥の地 宇都宮驛 御弁当」と書かれています。
「御弁当」の文字は筆文字です。
右側には、
栃木のプレミアムヤシオマスの絵が描かれています。
左側には、
栃木霜降高原牛と竹皮に包まれたおにぎり2個の絵が描かれています。
左端には、
「ゆずり合い旅を楽しく明るい車内」と書かれていて、
昔の旅をほうふつさせています。
ポストカードとお献立と書かれたお品書きが現れます。
ポストカードは、
鉄道開業当時の横浜の海を築堤で走る列車の錦絵です。
宇都宮駅なのに、なぜ横浜なのか不思議です。
お品書きは、
「駅弁発祥の地 宇都宮駅御弁当 お献立」と書かれていて、
壱 うるち玄米ともち米と大豆の味噌焼おにぎり
弐 刻み岩下の新生姜入りプレミアムヤシオマスの高菜おにぎり
参 たくあん
四 茄子の乳茸出汁含め煮
伍 とちぎ霜降高原とごぼうの時雨煮
六 焼目付き巻きゆば
七 干瓢の梅肉マヨネーズ和え
八 たまごやき
九 プレミアムヤシオマスの柚庵焼
拾 蓮根の酢漬け
と書かれています。
お品書きに印刷されていた写真どおりの配置が現れます。
駅弁は、2つの部分に分かれていて、
左側には、
うるち玄米ともち玄米と大豆の味噌焼おにぎりと、
刻み岩下の新生姜入りプレミアムヤシオマスの高菜おにぎり、
たくあんが入っています。
右側には、
茄子の乳茸出汁含め煮ととちぎ霜降高原牛とごぼうの時雨煮、
焼目付き巻きゆば、干瓢の梅肉マヨネーズ和え、たまごやき、
プレミアムヤシオマスの柚庵焼、蓮根の酢漬けが入っています。
食べてみると、
うるち玄米ともち玄米と大豆の味噌焼おにぎりは、
玄米の固さと歯ごたえがあり、
味噌の味と相まって美味しいです。
刻み岩下の新生姜入りプレミアムヤシオマスの高菜おにぎりは、
ヤシオマスの味が美味しく、高菜とご飯の相性も良く、
時折新生姜の味もして美味しいです。
たくあんは、とても美味しいです。
茄子の乳茸出汁含め煮は、
少し辛めの中に出汁の味がジューシーで美味しいです。
焼目付き巻きゆばは、とても美味しいです。
とちぎ霜降高原牛とごぼうの時雨煮は、
ごぼうと牛肉の相性が良く、とても美味しいです。
蓮根の酢漬けは、
厚めの蓮根で、蓮根が柔らかく酢も効いていてとても美味しいです。
プレミアムヤシオマスの柚庵焼もいい塩梅で美味しいです。
干瓢の梅肉マヨネーズ和えは、
マヨネーズ和えだけの場合は味がはっきりとしませんが、
梅肉を加えることにより美味しくなっています。
たまごやきは、出汁巻で、少し甘めですが美味しいです。
この駅弁の格付けは、
★★★★★
です。