CAスクール考 | 東京Crew倶楽部 ~客室乗務員(CA)の世界~

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フライトにまつわることからCAたちのプライベートまで♪ 元ベテランチーフパーサーが語っています

パンデミックで

世界中の航空会社が

CA採用どころでなくなった

どの社も人員削減の嵐だった

 

CA希望者たちも受験を断念

コロナ終息待ちの既卒受験に切り替え

 

コロナの間、CAスクールも大変だった

 

2019年までは国内航空会社は

オリンピック需要に備え

CAの大量採用を行なっていた

 

世界で1年間に

飛行機を利用したのは44億人(2019)

外資航空会社も忙しくしていた

 

2019年には国内・外資航空会社が

合計で42回、日本人CA募集を行なった

 

そのCA採用がすべてキャンセル

困ったのはCAスクール

授業料をとってしまっている

その生徒たちをつなぎ止めておかなければ

経営が成り立たなくなってしまう

 

講師たちも大変

担当する授業が減ってしまえば

その分講師料も減ってしまう

出来高払いの世界なのだ

 

コロナはそこそこで終息する

CA採用がいつ再開されてもいいように

準備は怠らないようにしよう

とかなんとかで必死の生徒確保

 

緊急事態宣言発令のときは

ZOOMも駆使して授業

講師たちも大変

 

友だち同士でZOOMするのと

ZOOMで講義をするのは全く違う

 

ZOOM用教材作成から

ZOOMの操作、ZOOMでの講義の仕方

初めてのことだらけ

生徒をつなぎ止めるのに必死

 

CAスクールにも

大手スクールから中堅スクールまで

さらには

元CAが個人で個別指導しているところもある

 

最近では、JALやANAもCAスクールを開設している

 

 

ひさしぶりに各スクールのサイトを覗いて見ていた

サイトにアクセスできないスクール

生徒が集まらなくなってしまったのだろう

事業を中止してしまっている

 

話しが変わるが

 

私がいた会社では、長らくどのCAも

ファーストクラスを担当できるように育成

 

大企業のトップでも、大臣でも

皇族の方へも恐れることなく接客

 

やっぱりファーストクラスサービスを体験してほしい

 

そうはいっても、時代は変化

ファーストクラスがある便は少なくなっている

1便あたりの座席数も6~8席とか

限られたCAしかファーストクラスを担当できない時代

 

そして大量の日本人が

海外に行く時代は終わりに近づいている

 

JALグループもANAグループも

本体事業部分よりLCC部門の事業拡大

東南アジアからの旅客を意識

 

一方でホノルル便など

日本人旅客獲得で必死

そこで低運賃でタイムセール

 

欧米社会を見ていると

CAの社会的位置づけは

経済発展や社会高度化に反比例

 

高い授業料を払って

CAスクールにいってまでもCAになりたい

そんな時代は終わりに近づいている

 

 

T・K ♂

 

 

3年前のブログ

「CA受験はあきらめるしかない」