航空会社破綻とCA | 東京Crew倶楽部 ~客室乗務員(CA)の世界~

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フライトにまつわることからCAたちのプライベートまで♪ 元ベテランチーフパーサーが語っています

2010年にJALが破綻

再生のためには

3割の人員削減

3割の賃金カット

 

希望退職者だけでは足りず

社内では肩たたきの毎日

 

CAの職場でも肩たたき

過去に病気などで欠勤が多かった人

勤務に問題がある人

長年乗務してきた人

 

客室マネジャーから

「退職しませんか」の声がかかる

 

体調がかんばしくないから

十分CAをやったから

会社の将来に不安を感じたから

 

若手からベテランまで

2000人以上のCAが会社を去った

 

そして、リストラが終わったあと

部下に退職勧告をしてきた

客室マネジャーや客室部長たちも

多くが身を引いた

 

部下を辞めさせる側の客室マネジャー

部下には恨まれ

上層部からはプレッシャー

 

それだけではく

企業年金の支給3割減額

了承を得るためOG・OBにも電話

一部だが現役時代から反会社的言動

嫌味、文句を受ける毎日

 

そんな板挟みの毎日

そしてストレスをため込む毎日

ついにガンに倒れた女性マネジャー

知っているだけでも2名

 

こちらはその5年前に退職していた

破綻の時には

元部下や後輩が多く役職に就いていた

その彼ら、彼女らもずいぶん辞めてしまった

 

元部下だった客室マネジャー(男性)

会社に残ることはできたが

賃金3割カット

 

ちょうど上の子が大学入学

下の子は高校入学

ローンも残っている

 

年収が200万円以上減収

2人の子の入学金が必要

ローン返済も必要

そこで、金策の毎日

ついに自宅マンションを手放すことに

 

賃金カットで生活が苦しく

親から仕送りを受けていた

そんな若手CAが何人もいた

 

悲惨な時代が終わって

 

あのときはつらい思いをした

だけど

いい仲間に恵まれ青春を送った会社

やっぱりあの会社が好き

多くのOB・OGたちが言う

 

あれから10年

後輩たちが同じような目に遭わなければよいのだが・・・

 

 

T・K ♂