機内にドライアイス? | 東京Crew倶楽部 ~客室乗務員(CA)の世界~

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フライトにまつわることからCAたちのプライベートまで♪ 元ベテランチーフパーサーが語っています

機内には

変わったものが搭載されている

 

その一つがドライアイス

 

ドライアイスで

搭載されている食品を冷やしまくる

 

地上で調製され、搭載されてきた食事が

サービスされるのは離陸して2時間後くらい

地上で調整されてから4,5時間経っている

 

機内は24℃前後

細菌が繁殖するにはもってこいの温度

 

国際線長距離便では

2回目の食事もある

それをサービスするのは

離陸してから8時間も経っている

 

ビールや白ワインも

常に冷やしておかなければならない

皆さんだって、ぬるいビールは嫌ですね

 

水割りやコーラ類に入れるアイスキューブ(氷)も

溶けないようにしておかなければならない

 

一部の食品はエアチラーに入っている

だけどそれだけでは足りない

 

そこで、頼りになるのがドライアイス

 

冷やしておく必要のあるものは

あらかじめ搭載係員がドライアイスを

セットしてくれている

 

飲み物カートにもドライアイスが入っている

 

飲み物カートを引きながら

お客様の面前でビール缶をあけるとき

 

ときどき、CAがビール缶に指バッチンをしているのを

見たことがありませんか

 

なにを隠そう、冷やしすぎて

ビール缶の中が凍っていないか

チェックしているのです

 

凍ったビル缶やコーラ缶を開けたら悲惨

凍った分だけ缶の中は膨張している

気圧の関係もある

 

そこで、ビールが噴射

泡はお客様に飛び散り

飲み物カートの上は

こぼれたビールだらけ

 

これをやってしまうと

ほんとに恥ずかしい

顔は赤面して

穴があったら入りたい気持ち

 

新人CAがよくやるドジ

ベテランも新人のころやっている

 

苦い経験があるベテランは

缶を開けるとき

布きんをかぶせたり
手で覆ったり

飛び散りを防いでいるのです

 

 

                      T・K  ♂