飛行中、食事サービス時を除き
お客様から飲物を頼まれたら
CAは、スモールトレイに乗せて持っていく
そのとき
CAはトレイをやや低い位置で持っている
気がついた方もいると思う
レストランや料亭では
食事や飲物を運ぶとき
「乳通り」といって胸の位置で持っていく
そして、食べ終わった食器類を下げるときは
「帯通り」と呼び、腰の高さで持つ
ちなみに
神仏へ供物は目の高さで運ぶので「目通り」
儀式などでは「肩通り」
機内では、運ぶときも、下げるときも
「帯通り」の位置にしている
そして、トレイを持つ腕はほぼ伸び切っている
それくらいの低い位置
なぜ低い位置でトレイを持つのか
着席しているお客様の目の位置が低いため
お客様の目より高い位置で持ってしまうと
トレイ上に何が乗っているのか分からず
お客様が不安を感じる
もう一つの理由は
サービス中に突然の揺れに備えている
熱いものやジュースなどを
お客様の頭に飛び散らないようにする
低ければ、そのまま床にこぼせる
食後のコーヒーサービスのとき
右手にコーヒーポット、左手にトレイ
コーヒーを注いで回る
窓側のお客様には
トレイを差し出し
食事トレイにあるカップを乗せていただき
通路上で注ぎ
また差し出し、カップを受け取っていただく
(エコノミークラスの場合)
このコーヒーサービスのとき
ベテランCAは両方とも低い位置で持っている
低い位置でポットを持つには
ちょっとしたコツがいる
コーヒーポットを持つ位置が
やたらと高いCAを見たら
その要領がまだ身についていない
まだ新人CAかもしれない
T・K ♂