ちょっと前の話です
日系エアラインが
赤、青、レインボーの3社+だった頃
まだ、今ほど飛行機に乗る人は
多くはなかったのかもしれません
(特に国内線)
飛行機はあって当たり前
でも、値段も高くて面倒くさい
(実際、値段は新幹線とほぼ同じでした)
羽田空港が刷新され
通称ビッグバードになったばかりの頃ですが
面倒な手続きをして飛行機に乗るなら…
東京-大阪間くらいなら
新幹線に飛び乗るほうが
便利だったのかもしれません
そんな時代のエピソードです
ベルト着用サインがポーン、と鳴って
アナウンスが入ると
CAが一斉にキャビンの見回りを始めます
「座席ベルトをお締めください」
「座席ベルトを今一度、お確かめください」
皆さん、
一斉にご自分のベルトを確認し始めるのですが
ある中年男性のお客様
まっすぐに姿勢を正して
両手で、ご自身のズボンのベルトをキュキュ
っと
と締め直しました
あっ、ソレ、ちがうかも…
また別の中年女性のお客様
座席ベルトの片方を抑えながら
目が泳ぎ、
私の方を気にしてキョロキョロ
ん
何かヘンだゾ…
お客様
よく見ると
片方の座席ベルトが見当たらない・・・
片方のベルトが
窓側の座席の下に落ち込んでしまっています
よくあることですが・・・
だから、、、
ベルトをしているフリして
ない方のベルト部分を手で押さえ
隠していたのです
「お客様
Aご不便をかけてしまい申し訳ございません
Aベルトがここに落ち込んでしまって・・・」
お客様と私
思わず目を見合わせて
2人で笑ってしまいました
飛行機に乗るのも
まだ、ちょっとした緊張感があった時代なのかな
あれから
エアラインも時代のうねりを受けてきました
今では
LCC(Low Cost Carrier/格安航空会社)
が次々と立ち上がり
お客様のコスト面での選択肢を増やしました
まだ日本ではLCCの単語は未知の時代
アジアにLCCを知らしめた先駆者
エアアジアが立ち上がるよりも随分前の話ですが
プライベートの旅で
イギリス国内の移動
ここはものの試し、と
出だしの、EasyjetというLCCに初めて乗った
インターネットで座席を予約し
座席は早いもの順
ミールサービスはなし
日系大手の
コッテコテのフルサービスのエアラインにいた私はびっくり
LCC、今では当たり前
の時代ですね
ここ20年ほどの歴史です
そら🐾