「カイロプラクティックを学ぶにはどうしたらよいですか?」

 

こうした質問はカイロプラクターになりたいという若い人たちからよく聞かれます。

 

1995年から2022年までは、新橋にオーストラリアの大学と提携したRMIT大学カイロプラクティック学科日本校という学校があり、のちに校名を東京カレッジ・オブ・カイロプラクティックに変更した日本で唯一、国際認証を取得した教育プログラムを提供するカイロプラクティックの教育機関がありました。長年、様々な学校法人と提携して文部科学省認可のカイロプラクティック教育を提供しようと模索してきましたが、(厚生労働省、文部科学省、自治体など)行政による岩盤規制により、専門学校や大学でのカイロプラクティック教育の実現は叶いませんでした。アメリカ、カナダ、オーストラリア、イギリス、スイス、マレーシアなどの国々では医学部がある大学に並列してカイロプラクティック学部が設置されるのも珍しくなく、今では100カ国に普及しているカイロプラクティックは50カ国でプライマリケアの専門医療従事者として認可されています。

 

日本では1991年に旧厚生省(厚生労働省の前身)が発表したカイロプラクティック両方に対する取扱いについてという通知で、カイロプラクティックの有効性と安全性は科学的に認められないとする見解が33年経った今でも続いているのは、厚生労働省が医療界の既得権益層に配慮してカイロプラクティック業界の新規参入を認めないからだと言われています。その通知の基になった整形外科医による報告書は参考文献もなく、科学的な見解ではなくカイロプラクティック業界を最初から排除するための意見書でした。

 

 

カイロプラクティックの正規な学校が日本にない以上、国際基準(WHO指針に基づく基準)のカイロプラクターはなかなか輩出されず、法制化された国の大学へ留学するしか方法はありません。

 

東京カイロプラクティックの前身の東京カイロプラクティックセンター勤務の三兄弟、竹谷内宏明、一愿、伸佳の三名はアメリカのシカゴ郊外にあるナショナル・カレッジ・オブ・カイロプラクティック National College of Chiropractic(現、ナショナル健康科学大学 National University of Healthc Sciences)を卒業しました。故竹谷内宏明(たけやち ひろあき)は、1976年に整形外科医で医学博士号を取得した日本で初めてのカイロプラクター(Doctor of Chirorpactic)となりました。故竹谷内一愿(たけやち かずよし)は1968年に戦後初めての日本人カイロプラクター(Doctor of Chirorpactic)となりました。ナショナル・カレッジ・オブ・カイロプラクティックの学長を長年務めたジョセフ・ジェンシー先生 Joseph Janseは多くの卒業生に科学的な見地からカイロプラクティックを研究して医療界にも受け入れられるカイロプラクティック業界を推進しました。

 

 

戦前は、米国に永住した日本人初のカイロプラクター、森久保重太郎や日本にカイロプラクティックをつたえた河口三郎など20名ほどの日本人カイロプラクターがいました。それから戦時中に一時途絶えましたが、戦後は竹谷内一愿が卒業して帰国した後は100名以上がカイロプラクティックの大学を卒業しました。そうした中で、日本にも正規なカイロプラクティック教育を設立したいという思いを持った有志が集まり、1995年にオーストラリアの大学と提携してRMIT大学カイロプラクティック学科日本校の開校につながりました。

 

 

 

左から 竹谷内伸佳、竹谷内宏明、竹谷内一愿

 

日本に正規なカイロプラクティックの学校がなくなった今、既に国内でカイロプラクティックの教育を学んでいる人対象に日本カイロプラクターズ協会は臨床カイロプラクティックプログラムという教育を提供しています。

 

 

但し、こちらは初めてカイロプラクティックを学ぶ方のための教育ではないので、これから学ぶ方は留学をお勧めしています。日本語で正規なカイロプラクティック教育を学べないのは残念ですが、出来るだけ多くの方に英語を習得してからアメリカ、カナダ、オーストラリア、マレーシアなどの大学への留学を目指していただきたいと思います。日本国内でも新たに正規なカイロプラクティック教育が学べるよう日本カイロプラクターズ協会を中心に行政への働きかけが少しずつ進んでいます。

 

 

1949年創業のカイロプラクティックオフィス

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