カイロプラクティックは日本では国家資格ではなく医療制度の枠外に置かれているため、その教育内容や質についてはあまり知られていません。厚生労働省や医師会はカイロプラクティックの教育内容を民間療法レベルとしていますが、これは国家資格でないことから、多くの国内にあるカイロプラクティックを自称する団体や学校(私塾)が1年未満の教育やセミナーなどの短期養成で卒業生を輩出しているためそうした印象がついています。また意図的に現代医療(西洋医学)以外を医療制度に含めたくない医療業界の既得権益層がカイロプラクティックの評判を落とすために、カイロプラクティックの教育内容が低いということを喧伝していることもあります。しかし広い世界を見渡せば、50カ国でカイロプラクティックが法制化され、カイロプラクターという医療専門職の資格を取得するためには大学教育が必要とされています。

 

 

様々な調査会社が実施している大学ランキングが必ずしも教育の内容や質をすべて反映しているというわけではありませんが、参考までに一つの指標としてカイロプラクティックが学科で教えられている大学が世界的にどの程度のランクに位置付けられているのかを調べてみました。カイロプラクティックは北米や一部の地域ではCOLLEGE(単科大学)で教えられ、日本で一般的なUNIVERSITY(総合大学)で教えられることはここ20年くらいで増えてきました。単科大学に比べて総合大学は研究施設が充実していたり、他の学部や学科との教育施設や教育者などの連携などより幅広い恩恵を受けることができます。カイロプラクティックを教えている学科を持つ大学のランキングを調べてみました。

 

イギリスの高等教育専門誌 Times Higher Education(THE)は毎年、世界大学ランキングを発表していて、今年もTHE世界大学ランキング2024を発表しました。この世界大学ランキングは、「教育」「研究環境」「研究の質」「産業への貢献」「国際的な展望」の5つの分野での各大学のスコアを算出してランキング形式で発表したものです。

 

2024年のトップは、英オックスフォード大学(1位)、米スタンフォード大学(2位)、米マサチューセッツ工科大学(3位)、米ハーバード大学(4位)英ケンブリッジ大学(5位)と英米系の大学がトップ10を占めています。これは国際的な研究発表が英語中心で行われているため、英米の大学に有利なランキングという理由もあります。

 

日本の大学では、東京大学(29位)、京都大学(55位)、東北大学(130位)、大阪大学(175位)、東京工業大学(191位)、名古屋大学(250位以内)と続いています。

 

カイロプラクティックを教えている学科を持つ大学のうちランキングに掲載されているのは以下です。

 

スイス チューリッヒ大学(80位)、米 ピッツバーグ大学(145位)、豪マッコーリー大学(180位)、RMIT大学(300位以内)、南デンマーク大学(300位以内)マードック大学(400位以内)、カナダ ケベック州立大学(500位以内)、南ア ヨハネスブルク大学(500位以内)、豪セントラルクイーンズランド大学(600位以内)、米 デュービルカレッジ(600位以内)、英 ロンドンサウスバンク大学(800位以内)、英 南ウェールズ大学(1200位以内)、英 ティーサイド大学(1200位以内)、南ア ダーバン工科大学(1200位以内)

 

こうして見ると、一昔前はアメリカでしたが、最近はヨーロッパ、オーストラリア、カナダでカイロプラクティック研究が盛んなのが頷けます。今後も世界中の大学でカイロプラクティックの教育や研究がさらに進み、脊椎マニピュレーションの筋骨格系疾患への効果や安全性がさらに証明されて、日本の医療制度に一石を投じることになればと思います。

 

 

 

 

 

 

 

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