CONTAX/Carl Zeiss をNIKONで使う その7 | へいたんな道でうれしい(誰田無灯火)

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また見ることもない頂上が遠ざかる 漕いでも漕いでも青い山 ……

 仕事をあそぼう!日々是レジャーで活きましょう! モーレツじゃない、忙しいが口癖でないサラリーマンの日誌。

※長文注意です。


ついに来るところまで来ちゃったかな…

マウントそのものの交換に挑戦しました。


交換用マウントを出しているのはココ 、Leitaxです。

ちなみにスペイン・マドリードの会社。


ライカ用、コンタックス用のレンズをNIKONやPentax、SONY、CANONなどの

ボディに着けるためのマウントを販売しています。

アダプターではなく、マウントを交換する本格的なもの。

チャレンジャー精神、人柱的な欲求をくすぐるサイトです。


けっこう至れり尽くせりで、工程のPHOTOアップ、工具なども売っていたり。

しかも価格はアダプターを買うよりかなり価格は良心的ですし、

おりからのユーロ安で割安感があります。


先方に、注文の前に翻訳機バリバリの英語でメールを出していろいろと聞いてみましたが、

C/Yマウントの場合、MM(J)であればほぼいけるとのこと。

ただし大口径の場合、フルサイズだと後ろの出っ張りを削る必要があるかもしれない感じです。


ただし、AE(JもGも)はダメです。交換できるのはMMのみということでした。

メールには、簡単だよ、的なことが書いてあったが、一点、

C/Y CONTAX Vario-Sonnar T*28-70mm F3.5-4.5 MMの場合、別ページにあるように

スプリングを付け替えろという指示。

これは、通常、絞りを開放に開けておくか、閉じておくかのスプリングですが、

正直、関係あるのかちょっと疑問ですが、なにか秘密があるのかもしれませんね。


完成したら写真を送ってね、とも…

う~ん、どうやら人柱募集中ってことかな。


以前シマノ・カンパのちゃんぽんを可能にするShiftmateの社長と文通していたことがあります。

たぶん私、日本でShifmateを使い始めたのは、相当最初のほうだと思います。

あの時、社長さん、いい人だったな。

けっこう私の提案を採用してくれたっけな…


という経験もあり、意外にLeitaxの社長も、いろいろとアイディア募集中だったりすれば、

提案次第で商品化してくれるかもしれません。


さて、その中身ですが、機械好きじゃないとツライかも。

みんなが気軽に出来るような作業じゃないです。

市場の広がりは相当限定的、というよりモノ好きしかやらんわ、こんなこと。


以下、挑戦記の写真ですが、基本的に分かるような解説はしません!

いや出来ません。

でも、一回やったことがある人が見れば良く分かるはず。

未経験者の水先案内人はとても難しくて無理っす!


かなり怖かったですよ。

自己責任で立派にやり遂げられる自信の有る方のみ挑戦してください。

一度やれば、かなり理解できますが、最初はキツイです。

私は一連の作業で、3時間かかりました。

が、そのうち2時間30分は無駄な作業でした…


直径1ミリの鉄球に翻弄されます。よく行方不明になります。

バネ、意味有りげなバネにイライラさせられますが、結局不要パーツなんですね、これ。

かなり多くのパーツが不要になります。

元通り戻せと言われても、直せる自信はありません。



では、はじめます。


写真の左から、Leitaxで買ったドライバーとちょっと突ついたり出来るプラ製のマイナスドライバー、

安いので買っておくべき。

C/Y CONTAX Vario-Sonnar T*28-70mm F3.5-4.5 MM本体。

その前は購入したマウントについてきたビス4本と極小の鉄球。

鉄球はなくしやすいのですが、オリジナルの鉄球で再組み上げしてみて、

無くしてしまったら使う予備としたほうがいいでしょう。

ビス4本は使いません。このレンズには短すぎです。

一番左はLeitax社製のニコンのFマウント。

ちなみにチップも売っていますが、絞り情報は下手に本体に伝えない方がいいという

経験から注文していません不要です。(他社の場合はないとダメな場合が有るらしい)


へいたんな道でうれしい(誰田無灯火)


へいたんな道でうれしい(誰田無灯火) 出っ張りを外し、

へいたんな道でうれしい(誰田無灯火) マウント上部を外し、

へいたんな道でうれしい(誰田無灯火) 絞り環ユニットが引き抜けます。

へいたんな道でうれしい(誰田無灯火) ここらあたりか本体に1mmの鉄球が有るはず。捕獲しましょう。

へいたんな道でうれしい(誰田無灯火) 鉄球に注意しながら絞り環ユニットを分離。

へいたんな道でうれしい(誰田無灯火) 内側のベアリングが入ったユニットは不要になります。

へいたんな道でうれしい(誰田無灯火) スプリングでつながっていますが、そのスプリングも不要です。

へいたんな道でうれしい(誰田無灯火) 不要です。

へいたんな道でうれしい(誰田無灯火) この中で今後必要になるのは銀色の輪っかのみ。

へいたんな道でうれしい(誰田無灯火) 左側に新しいNIKON用のマウントが登場です。

へいたんな道でうれしい(誰田無灯火) このT字パーツも不要です。

へいたんな道でうれしい(誰田無灯火) 外します。

へいたんな道でうれしい(誰田無灯火)

ただしビスは戻さないと連動バーを固定できません。

ビスは締め過ぎない様に…写真は締めすぎです。

へいたんな道でうれしい(誰田無灯火)

絞り環と金属リングの間に1ミリの鉄球を所定の位置に挟みます。

鉄球を置く場所は、小さなスプリングが入っている場所で、見てみれば分かるはず。

クリック用の穴、一番右に鉄球を合わせてる。後で絞り環をセットし、

マウントを固定する時に改めてこの状態にします。

練習しすぎて、鉄球を無くさないように注意しましょう。

へいたんな道でうれしい(誰田無灯火)

スプリングを付け替えます。Leitaxのサイトで細かいことは確認してください。

非常にやりにくいです。

へいたんな道でうれしい(誰田無灯火)

実はこのスプリング。必要になると思って、一生懸命固定して再インストールしようと四苦八苦

して2時間近く…

2本長い連動レバーが伸びていますが、絞り環から絞り羽根を動かすレバーは必要ですが、

もう一方のこちら側は不要になります。

防塵カバー的なユニットを後ろ玉レンズに合わせて動かすだけのバランサー的なレバー?なのかな…

とにかく不要なパーツと格闘してしまいました。



へいたんな道でうれしい(誰田無灯火)

結局、これでいいんです。

絞り環を動かすと、ちゃんと絞り羽根が動くか、

ズーム、ピントは正常に動くか確認して、鉄球を置いて、クリック用のワッシャーをセット。

この上から鉄球がズレないように、弾けて飛ばないようにそっとマウントを置いて、

4本のビスを対角順番にゆっくり締め付ければ終了です。

ビスはオリジナル(元からの)の長いビスを使いましょう。

Leitaxの短いビスは短すぎですから。


なお、鉄球がレンズ側に落ちると、後玉と中玉のユニットの間に落ちることがあります。

私は何度も落とし、レンズに小さな汚れを付着させてしまいました…

泣きそうですよ、もう!!

やや斜めにレンズを置いて、鉄球が鏡胴に落ちないように工夫しましょう。

へいたんな道でうれしい(誰田無灯火) だから、これは不要何だってば!

へいたんな道でうれしい(誰田無灯火)

一応最後に確認。ビスは緩めに、貫通しないように注意です。

絞り環が重いなと思ったら干渉していたんです、私の場合。

へいたんな道でうれしい(誰田無灯火)


完成です!(赤いマークの位置に注意ですよ。)

へいたんな道でうれしい(誰田無灯火)


けっこう中身丸出しなので、保管や装填時にホコリが入らないように注意しましょうね。



へいたんな道でうれしい(誰田無灯火)


不要となったパーツたち。

かなりのパーツがあります。ちゃんと保管しておきましょう。


室内を試し撮りしましたが、問題なし。

広角側、望遠側、マクロ。無限遠も問題ありませんでした。

28mm-70mm、APS-C で35mm換算で42mm-105mmですが、

今までのアダプターを咬ませていた時とはぜんぜん違う空間。

広々していいですね~




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