明治神宮野球大会 | YELL Onlineβ

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テスト版です

明治は第8週の最終戦を終えた時点で優勝は決まっておらず、正直慶應が優勝する可能性が高いのでは、と思っていました。

一度気持ちが切れたんじゃないかと心配していましたが、しっかり切らさずにやって来たということがわかる結果になりました。

初戦の関西大学戦。
スタメン外野手が、西山・飯森・日置と二人が4年生!
日置選手はシーズン中、自打球を当てて顎を骨折、途中退場していましたが、間に合って良かった!(まだボルトが入っているそうですが)

初回幸先よく2点先取。
本当はもっと欲しかったところでしたが……。
その後点が取れず「これって負けパターンでは?」と思いましたが。
村田投手もよく投げましたが、村松主将が、宮田選手が、蓑尾捕手が、良く守りました!
そして宗山選手の再三の美技!
明治側スタンドにハートマークが飛び交っていました。


そして準決勝の名城大学戦。ピッチャーもいいし、打てるんだろうか、勝てるんだろうか、と心配していました。

しかし、リーグ戦で今一つだった蒔田投手が意地を見せ踏ん張りました!
リーグ戦終盤で輝いた渡部翔太郎投手が抑え石原投手、千葉投手の継投で逃げ切りました。千葉投手は春の全国大会の嫌な思い出を払拭出来たことでしょう。
そしてこの日ライトに入った4年生中村奎太選手の大学初ホームラン!
高校から同期の日置選手がベンチで嬉しそうに迎えていたのが印象的でした。
中村選手のホームランボールを、係員が二人がかりで探していましたが、なかなか見つからず、試合以上に気になってしまいました。


そして決勝。
大阪桐蔭対広陵、東都対六大学代表の組み合わせということで、予定通り23日(祝日)に行われたらお客さんがかなり入ったでしょうに、残念ながら雨で中止。
かなりひどい降りでしたので、仕方ないですが。
24日は穏やかな晴天、野球日和となりました。

決勝の國學院大戦。
初回一死満塁のチャンスで蓑尾選手は、あらら、というような三振で嫌な感じで、結局この回無得点。
ですが3回に再びチャンスで回ってきた蓑尾選手がタイムリーを放ちます。
この1点を守りきり、村田投手が完封!
春のように表彰があったなら、村田投手が最優秀投手賞、蓑尾選手が最高殊勲選手賞だったのでは?

國學院はベンチからの声が結構印象的。嫌らしいという感じではないけれど、相手にプレッシャーを与えるものでした。
負けなかった明治の選手も素晴らしかった。

村田投手が圧巻のピッチングでしたが、かなり「あわやヒット」の当たりもあり、本当に「守り勝った」という感じでした。
最後のゴロだってヒット性、村松がよく追いつきさばき、村田が見事なベースカバー。ファインプレーで試合終了となりました。

リーグ戦中は、起用にモヤッとしたものがありましたが、この大会ではそんなことはなく、本当に強い!と感じました。
リーグ戦中、法政や立教にちょっと辛口にか書きましたが、明治が強かったんだなぁ、と思いました。
第6週、村田投手が出場出来ていたら、普通に完全優勝していたんじゃないでしょうか。


前にも書いたように思いますが、東京六大学代表がなかなか全国で勝てない時期がありました。
なので、リーグ優勝しても、全国大会のことを考えるとハラハラしてしまう。
今は本当に全国、地方のレベルが上がり、どことやっても決して楽ではありません。
地方のリーグは「打倒六大学」で向かって来るのですし。

ですが近年東京六大学が日本一になることも多くなりました。

何故でしょう。
それは「背負っているものがある」からではないでしょうか。
もちろん、他の大学もリーグや地区を代表しているのですが、伝統あるリーグを代表している、という気持ちが強いのでは。

特にこの秋は、早慶戦の激戦の末、優勝が決まりました。
慶應のためにも早稲田のためにも、下手な試合は出来ない、という思いもあったでしょう。
そしてこの春大学選手権準々決勝で敗退した悔しさもあったでしょう。


國學院の古江主将の試合後の談話がスカイAの中継中に紹介されました。
(古江選手は大分商業出身、前回の明治日本一の時の主将・森下暢仁投手の高校の後輩ですね)
「技術的な差はないと感じましたが、相手ベンチの気迫、思いに差があったのかなというのが、試合を終えた今の思いです」


その通り、「思い」が確かに感じられました。

國學院も本当にいいチームでした。
個人的に、香川県出身選手が二人も(山本選手、田中大選手)主力でいるなんて、嬉しくなっちゃいました。

試合後、すごく悔しかったと思うのですが、古江主将も、そして最後のベースカバーの時で落とした村田投手の帽子を拾って渡してくれた1塁コーチの原選手も笑顔で声をかけてくれていたし、本当に気持ちよく野球シーズンを終えることが出来ました。


すべて紙一重の試合でしたが、本当に明治は強かった。
村松主将のさりげない堅守を始めいいプレーがたくさんありました。


田中監督以下のインタビューで、相手に対する敬意をちゃんと言葉にしていたのも良かったです。

4年生にとっては最初のシーズンと最後のシーズンが日本一。
その間にコロナ禍に突入したわけですが、歴史がちゃんとつながりました。

決勝で宗山選手がちょっとしょっぱい思いをしたのも、来年に向けて良かったのかも。

改めて、明治大学、日本一おめでとうございます!


 

ところで、その1。

今年も応援はなしでした。
だからこそベンチの声がよく聞こえたわけですが。

明治の初戦の日、応援団の100周年祝賀会が行われたらしく、もし応援有りだったら、応援団なし、或いは小編成だったはずです。
カイザー関大に圧敗していたかも((( ;゚Д゚)))

でも「カイザー」も、IPUの演奏も聴きたかったな。

来年こそ、応援ありの全国大会が見られますように。

 

 

ところで、その2。

この大会で、立教の大河原マネと法政の宮本マネの場内アナウンスを聴くことが出来ました。

主務になったお二人のアナウンスは、今年のリーグ戦では聴くことがなかったので感動でした。

他のマネージャーの皆様もお疲れ様でした!