いつか水晶岳に登りたい
↑水晶岳
↑水晶岳
7年前から毎夏 オモテギンザ(表銀座)こと常念山脈や、穂高連峰に登るようになって。気付けば 「いつか登りたい」と想うようになった水晶岳。
2泊3日で高瀬ダムから新穂高温泉へ抜ける計画を立てました。ウラギンザ縦走を左右する重要ファクターの気象予報 (朝→正午→午後)は
DAY1
DAY2 正午以降にはマーク
DAY3 (でも何となくっぽい汗 )
さてどうなった
DAY 1
5時28分
七倉荘を出発
ラッキーにも始発の乗合タクシーに乗ることができました。
5時45分 高瀬ダムに到着
画像中央に槍ヶ岳の穂先が見えマス
※親切なタクシーの運転手さんが教えてくれた
因みに乗合タクシーは定額(?)の2,400円。こちらを4人でワリカンしました
YAMAP でよく見る吊り橋を渡って
濁沢(にごりさわ)へ
今年もテント場はお休みとのこと
6時00分
いざ 北アルプス裏銀座縦走路へ
北アルプス三大急登に数えられるブナ立て尾根
人工階段とか木の根を足場としたり、急な斜面をむりやり登らせる意気込み(小さなナントカ。大きなナントカ)を感じました
おかげで短時間で稜線に辿り着けるのだと思いますが、そのパンチ力たるや同じ北アルプスの三大急登の燕岳への登山路・合戦尾根とは比べモノになりませんでしたYO
こんな感じでナンバリングされていました
ナンバー9
権太返し
視界が開けてきた
ナンバー1
三角点の先のナンバー1はすごく遠く感じました
9時10分 烏帽子小屋
3時間半弱かかった計算です
※標準的なCT(コースタイム)は5時間だったかな
時間に余裕ができた ので計画になかった
日本二百名山にして日本百高山(標高が日本国内で100位以内)の烏帽子岳へ向かうことに
コマクサ
白い奇岩が多く燕岳みたいでした
烏帽子岳山頂
烏帽子小屋から30分ほどで登頂できたかな。
山頂からの眺め
さいのこう
振り返ると三ツ岳(こちらも日本百高山だった)と野口五郎岳への稜線縦走路
11時20分
烏帽子小屋に戻り
ここから先がいよいよ裏銀座縦走路のはじまりはじまり~
チングルマ
烏帽子小屋の天馬を過ぎて。
三ツ岳山頂を過ぎて(巻いて)三ツ岳西峰山頂への分岐
いったん山頂へと続く稜線コースに向かうも暑さと疲労でお花畑コースへ戻った
野口五郎小屋での夕食時に初めて知った日本百高山。(富士山を筆頭に日本の標高ベスト100 の山を指します)
三ツ岳が百高山であることを知り、せっかくなので登っておけばよかったと後悔 ➡百高山1座制覇できたし
お花畑の花たち
野口五郎岳への稜線
何年ぶりかの超好天登山となりました
暑かったけれど
↑水晶岳
烏帽子小屋から先ではずっと見えていた
すわ次こそ野口五郎だけの山頂か
と思わせる偽ピークが続きました
裏銀座、と呼ばれるだけあって人気が少なく(前後・左右に登山者が少なく)烏帽子小屋から2時間でようやくひとパーティに追いつき「なかなか(野口五郎)小屋が見えないね」「偽ピ-久が続くね」なんて会話を交わしました。
ようやく
あと100m
でも見えない
DAY1 こちらにチェックイン。
ブナ立て尾根登山口から8時間がかかりました(烏帽子岳往復と休憩を含む)
野口五郎岳の山頂
水晶岳に次ぐ、今回の目標をまずゲッット~
小屋から10分ほどでした
360度の絶景でした
しかし画像が少なかった(笑)
熱中症なのか高山病か、夕食前にグッタリしてしまった
小屋の夕食・カレーをどうにか平らげたらオフトンに入って小一時間ほど横になり山頂に行くのが億劫になったので夕日は小屋前から望む。
DAY2
1時
小屋中に響き渡るゴウゴウと鳴る風の音
外の風が強過ぎて不安になった
3時
完全に目が覚めたので支度に取り掛かる
体調はすっかり回復しました
4時
野口五郎小屋を出発
いくぶん風の音は小さくなったものの相変わらず強風
ばんちょうにしては珍しく、前日の山頂で長身の男性からの強引な(笑)「明朝は一緒にスタートしませんか」の誘いに応じていました。(Aサンは高瀬ダムまでの乗合タクシーで一緒になった方で、ほぼ同じペースで行動できることが確認できていたこともあって声をかけてきたと思われます)
さらに、彼はばんちょうだけでは不安だったのか(笑)もうひとり男性をスカウトしていてにわか3人パーティを結成して野口五郎小屋をスタートしました
野口五郎岳~真砂岳間は裏銀座の風の通り道になっていてとにかく風が強い(登山アプリのYAMAPなどで風速20メートル以上だった=男性、あまりの強風に前屈姿勢で必死に進んだ=男性 という記事を目にします)らしく、天候が良くなかったこの日もレインウェアを風が叩きつけて来るように感じました。(ぶっちゃけ強風を通り越して恐怖だった)
運動不足で絶賛増量中(48kg超え)とはいえ軽量級の身には単独行動だったら心細い思いをしたと思います
暗闇の中を風速10メートルを余裕で超えると思われる強風に、小さな雨粒が混ざって吹き付けてきたのでレインウェアの下も履いて、俄かパーティの3人がほぼ無言(笑)で進むこと40分ほどで真砂岳を過ぎて竹村新道との分岐に到着
4時45分くらい
真砂岳の東側に回って風が収まった頃
Bさんが陽の出を撮りたいと言い出したのを合図に遠慮がちに(笑)写メを撮り始めたほぼ初対面の男たち3人
この辺りでは前方に絶えず槍ヶ岳が
風と雨が止み 多めながらまずまずの朝焼けタイムとなって裏銀座縦走路の絶景を堪能できた
中央のどでかい山塊が野口五郎岳
今回の山行で脳裏にインプットされた赤牛岳
威圧感タップリでした
立山も見えました
↑水晶小屋 ↑水晶岳
水晶小屋へと続く縦走路
岩岩していて ばんちょうには好みで楽しかった
6時30分
水晶小屋に到着。
ここで先を急ぐAさんとお別れ。(双六小屋で合流予定)
アタックザックに必要なものだけ入れて、いざ水晶岳へ
山頂へは登山経験が豊富なBさんと向かいました
雲ノ平
「雲ノ平の全景が見えているうちに写真を撮っておきたい」と仰るのでパシャリ
分かり辛いですが赤い屋根の雲ノ平山荘も視認できました。
黒部五郎岳かな
今回の山行では黒部五郎岳&そのキレイなカールも脳裏にインプットしました。
そして
あッという間に厚い雲が流れてきて一帯が隠れてしまった
山頂手前で、予報より早く降り出した
南峰直下の岩場
7時18分 水晶岳に登頂
この旅の目標をクリア
360度の大パノラマが広がるはずが何も見えねーし
また来なさい、ということでSHOW
Bさんに今回の縦走で
・水晶岳と鷲羽岳の日本百名山2座、野口五郎岳を制する(登頂する)
・水晶小屋に来る
・小屋名物のTシャツを買う(通称「水晶T」)
ことが目標だったんです、なんて話をして
風雨が強まる中、小屋前で記念写真を撮ってもらう
8時30分 水晶小屋を出発
を孕んだ風は弱まることを知らずこれがウラギンザの洗礼かっと思い知りました。
良い子はマネしちゃダメ絶対
レインウェアのフードを被り、強風下で声が聞こえないかもしれないので何かあったらストックで叩き合って知らせる取り決めをして進みました
濡れねずみヨロシク、もう景色もへったくれもなくなった頃に
ライチョウさん現る
癒し。
爺ヶ岳・五竜・唐松とチャンスはあったものの今年は縁がなく2022年お初でした
場所は稜線と黒部源流域との分岐手前だったと思います。
9時18分 ワリモ岳
※日本百高山のひとつ
9時35分 鷲羽岳
この日2座目の日本百名山に登頂
水晶岳と同様に裏銀座の中央にて360度の大パノラマ&槍ヶ岳がドーンと望めたはずがナニモ見えねーし
野口五郎小屋から鷲羽岳をピストンして引き返す予定のBサンとはここでお別れです
記録写真を撮り合いグータッチで健闘を称え合いました
ここから先は下り一本
軽やか 転げるように
脱兎のごとく駆け下りました
またしてもライチョウさん現る
この天気だとチャンスも高まりますよネ
三俣山荘で小一時間の休憩
ウワサのブレンドはメッチャ美味しかったです
700円でしたが銀座や青山でも通じると思いました
雨宿りのつもりが止む気配なく。
むしろ強くなった気がしました。
そういえばウラギンザ、日本のフラッグキャリアのDoCoMoすら電波を拾えないエリアが多かった印象です。(ばんちょうはamahoではない)
三俣蓮華岳と双六岳はお預け。
双六小屋までの最短ルートと思われた巻き道を選択
結果、途中に登山道がまるで渡渉(小川の中を歩くイメージ)になっていたところがいくつかあって、ゴアテックスの登山靴の中も水浸し状態に
コースタイムを少し超えた頃
13時 激しい雨の中
双六小屋に到着。
DAY3
下山日悲
この日は鏡平小屋に泊まったこむぎこ登山部員と合流すべく鏡平小屋に向かう
……はずが。
登山アプリを見るとルートを誤っている(槍ヶ岳へと続く西鎌尾根・樅沢岳への急登に登っていた)ことに気付きダッシュで下りました
7時35分 鏡平小屋
約束に遅れたものの無事に合流。
この日は多めながらは降らず。
前日の苦行の様な(ソレハソレデ楽シカッタヨ)登山を報告し合いながら新穂高温泉へと下山しました
秩父沢
ずっと槍ヶ岳や穂高連峰(北穂と奥穂)がチラリズムでした
わさび平小屋に到着
お許しを得て、休日の午前にまず一杯
錫杖岳を眺めつつ急ぎ足で下山しました。
(下山シテシマッタ)
戦果をご報告
今回も日本百名山を2座(水晶岳と鷲羽岳)ゲッツ
これで日本百名山17座登頂
2013年 ・筑波山
2016年 ・木曾駒ヶ岳 ※最高峰2,956m
2017年 ・八ヶ岳(赤岳) ・谷川岳 ・常念岳 ・雲取山
2018年 ・大菩薩嶺 ・赤城山 ・五竜岳
2019年 ・丹沢山 ・穂高岳(奥)※最高峰3,190mを更新
2020年 穂高岳(北) ※3,106mで3,000m峰は2座目
2021年 穂高岳(北)←北穂高岳にはしばらく毎年登りたい
・鹿島槍ヶ岳~五竜岳←3大キレットの八峰キレットを踏破
・槍ヶ岳 標高3,180mは日本第5位3,000m峰は3座目
2022年
・金峰山 ・瑞牆山今年の目標だった奥秩父にデビュー
・水晶岳 次は晴天の日に登りたい
・鷲羽岳 山頂では視界ゼロだったのでリベンジ決定ダ
すっかり日本百名山ハンターかっっ
そして日本百高山という指標も知り、次はどこへ登ろうか