バーレーンへGO | tokyoarukiのブログ

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東京町歩きと読書の備忘録です。
東京の城東を中心に、歴史を学びながら歩いて・・・・・のはずが、香川県にお引越し。

突拍子もない海外ネタなど織り込みながら、高松を散策してまいります。

気まぐれかつ浅学ではありますが、
よろしくお付き合いください。

コンパウンドでそれなりに贅沢に暮らす私たちだったが、どうしても物足りないものがあった。

 

 

ずばり、アルコールと豚肉だ。

 

 

 

イスラム教の教義解釈に厳しいサウジアラビア国内では、たとえ外国人、異教徒であってもホテルやレストラン飲酒は許されず、豚肉も食すことが出来ない。

 

もちろん市中にそれらを扱う店は存在しない

 

国内への持ち込みも禁止だ。

ついでに言うと、料理酒も本みりんも当然だめだ

 

 

スーパー、食料品店に並ぶ品は全てハラール(イスラム教に則って加工処理された物)なので、イスラム教徒安心して買い物できる。

 

 

 

「アルコールもどき」を楽しむ方法もゼロではないが、2015年「自家製アルコールを保持していた70代英国人が逮捕され360回の鞭打ちの刑が確定」という報道があり、私たちは、かなりナーバスになっていた。

(その後、英国政府の働きかけにより極刑は免れたが、1年以上勾留された)

 

 

https://search.yahoo.co.jp/amp/s/www.cnn.co.jp/amp/article/35071925.html%3Fusqp%3Dmq331AQIKAGwASCAAgM%253D

 

 

 

 

 

そんな外国人が合法的に飲酒を楽しめるのが、海を隔てた隣国バーレーンへ行くことだった。

 

 

バーレーンもイスラム教の国だが、政府の許可を受けた一部のホテルやレストランでアルコールが提供されている。

 

豚肉料理を提供する店もある。

 

アラブ諸国はUAEアラブ首長国連邦はじめ、この形をとる国が多い。

 

 

 

また、バーレーンには立派なゴルフ場があり、ゴルフが好きな人は毎週末のようにゴルフとアルコール類を嗜んでいた。

 

▼バーレーンのロイヤルゴルフクラブ18番ホール。砂漠の地でここまで美しいグリーンを維持する努力は凄いと思う。

 

 

ゴルフ場については、ダーラン(サウジ側)にも1箇所あるのだが、それはアラムコのコンパウンド内にあり、アラムコ従業員専用だ。

 

 

 

アラムコのコンパウンドは、アラムコ本社に隣接し、他のコンパウンドとは比べものにならないセキュリティと規模で、18ホールゴルフ場の他、学校、総合病院、大型スーパーなど全て備わり、もはや「アラムコ市」と呼んで差し支えない。

 

 

東部地区はアラムコのお膝元で、市中のレストラン、ショップによっては、アラムコ割引なるものも存在した。

私たち一般外国人にとって、憧れの「アラムコ様」だった。

 

 

 

 

話を元に戻すが、

 

バーレーンは元々海を隔てた島国だが、キング・ファハド・コーズウェイと呼ばれる道路で繋がっている。

全額サウジアラビアの出資によって1986年に完成した埋め立て部10㎞、橋梁部15㎞、全長25㎞にわたる海上道路だ。

 

 

 

 

 

中間地点の人工島には国境があり、毎回パスポートコントロール(出入国審査)、保安検査場を通過する。

 

 

 

 

 

週末ともなると、東部地区に暮らす多くの人間がバーレーンへと移動する。

 

 

いくつも並ぶ審査ブースをたくさんの車がしのぎを削るように我先に進む。

空いたブースに間髪入れず車を進め、いかに早く国境を越えるかが運転手の腕の見せ所。

 

 

それでも出入国審査と保安検査にはかなり時間がかかり、その混雑具合(通過予想時間)を教える「コーズウェイ・アプリ」もあった。

 

 

帰路当然国境を跨ぐので、出入国審査、保安検査を通過する。

 

 

身体の中に入ったアルコール類については、基本的に罪に問われることはない。但し、持ち込みとなると留置場行きだ。

 

 

バーレーンから入国した出張者がうっかりチョコレート(ウィスキーボンボン)を土産に持ち込もうとして、大変な事態になったこともある。

 

 

 

 

だから、お酒が飲みたい人は、たとえ国境越えに片道1時間、2時間あるいはそれ以上かかろうとも、毎週のようにバーレーンへと足を運ぶことになる。

 

▼バーレーン往復を重ね、パスポートにはもはや判別できないほどの出入国スタンプゲッソリ

 

 

 

そして、週末にバーレーン遊行するのは、サウジ人も同様だ。

 

 

もちろん厳格なイスラム教徒は飲酒しないのだが、バーレーンの高級レストランで豪遊しているのは大抵サウジ人だった。お酒を飲んでいる凝視凝視気配?・・・・・彼が帰宅後に厳格なパパに怒られないかと心配しながら、私たちは見て見ぬふりをする。

 

もっともクルアーン(コーラン)によると、

豚肉は穢らわしいもので口にしてはならないが、アルコールについては「酒に飲まれてはいけない」というニュアンスらしいが。

 

 

▼バーレーンにはお洒落なホテル、レストランがたくさんある

 

 

 

 

サウジアラビアにあるいくつかの都市のうち、東部地区(アルコバール、ダーラン)は、こんな風にバーレーン遊行できるという点で開放的だ。アラムコが元々アメリカ系の会社だったという影響も大きい。

 

首都リヤドサウジアラビア建国の地であり、官公庁の集まる都市で、規律に厳しい。

 

メッカの玄関口ジェッダは古くからの商業都市であり国際都市らしい空気を纏い、東部地区とは別の明るさがある。

 

 

 

 

 

東部地区 =豊田市

リヤド =霞ヶ関

ジェッダ =神戸市

 

と勝手にイメージしている。

豊田市って行ったことないけどニヒヒデレデレデレデレ

 

 

どこの国でも同じだが、

サウジアラビアとひとことで言っても、それぞれの都市にカラーがあり、それぞれのイスラム教徒に個性があるようだ。