4月8日(日)、高井戸地域区民センターに会員と親先生の総勢40名が集い、山中塗伝統工芸士・谷口博山先生のご指導のもと、「蒔絵菓子器づくり」を体験しました。


最初に、蒔絵の種類や技術のお話がありました。


作業の工程についても、実演を交えながら教えていただきました。



いよいよ作業開始。最初は型紙作りです。各々用意してきたデザインを鉛筆で薄紙になぞり、白粉で裏側からなぞります。


それを干菓子盆(七寸)に型押しします。


輪郭を漆(ネオウルシ)で線描きしていきます。筆を使って、なるべく細く、薄く、慎重に。


デザインの下絵までは和気あいあいと会話が弾んでいましたが、ここが勝負!の漆(ネオウルシ)の線描きの際には、息を止めてしまいそうなほど集中して、それまで聞こえて来なかった電車の音が部屋の中に響いておりました・・・


そして、先生がご用意くださった色とりどりの金粉・色粉・箔で思い思いに色づけをする頃には、互いに作品を見せ合ったり、先生に相談したり。


皆さんそれぞれに個性溢れる作品に仕上がりました。


普段、何気なく目にしている蒔絵にどれほどの素晴らしい技巧やアイデアが凝縮されているか。聴いて、見て、やってみる中で、強く実感しました。


お昼休みには「ナショナルコンファレンス2018」に参加した5名による「ただいま茶会」を開催。


京都での研修の時間をイメージさせるお道具組みで呈茶が行われ、美味しい一服とともに、ナショコンのお話で盛り上がりました。


前夜には、先生と奥様を囲んで懇親会を開催。貴重なお話を伺うことができました。

全会員の半分を上回る大人数の参加でしたが、皆の相談事や希望、修整の依頼に対して、にこやかに次から次へと対応してくださった博山先生と奥様の香様に、心より感謝申し上げます。