空冷ビートル『1200LS』はホットロッド!? | 空冷ワーゲン タイプワンBlog

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管理者 K

先日、面白いことを言う人に出会いました。

「1200LSはホットロッド!」

74年式1200LS

ハッキリ言って、最初は何を言ってるのか分かりませんでしたが…、話を聞くうちに徐々に理解笑


何なのかを説明する前に、予備知識🙆


そもそも『HotRod』とは?
市販車に加速と速度のために最適化された大型エンジンを搭載し、車体全体を再構築または改造した車(クラシックカー)。定義の 1 つは「余分な物取り除き、機能を強化。より速く走れるように作られた車」。
走行性能を高める意味ではチューニングカーや競技車にも似てますが、別物。

ビートルの『1200LS』とは?
一般的に「1200シリーズ」と呼ばれる、1200ccトーションバーモデルのスタンダードをベースとした、3グレード内の一つ。

「1200」は通称スタンダード(STD)。
ビートルのグレード内で1番簡素なモデルです。
・エンジンはシングルポート1200cc。
・USモデルなどでは1969年よりIRSが採用されていましたが、STDは従来のスイングアクスル方式を継続。
・STD専用ヘッドライナー(ルーフ部のみ)などの簡素なインテリア。
・ダッシュパッドが付かないスチールダッシュ仕様
・STD専用2スポークステアリング(他は4スポーク)
・バンバー、アウターハンドル等がクロームではなくブラック。
などがSTDの特徴。
74年式STD(販売中)

「1200L」は「1200STD」を少し豪華にしたモデル。デラックスヘッドライナー(全張り)・クロームバンパーなど。以下省略。

「1200LS」は「1200L」をさらに進化させたモデル。
1200ccに替わり、デュアルポート1600ccを搭載したモデル。(ビートルでは「S」が1600ccの証)
当時、上級モデルの1302Sから1600ccエンジンが搭載されていましたが、そのエンジンをSTDモデルに「載せてしまった」特殊モデルが「LS」。
今となっては「ただの1600でしょ?」と思われるかもしれませんが、1200ccやシングルポートエンジンと比べれば、その差は歴然。
スピードメーターのメモリが、低年式120km/hから高年式160km/hになっていることからも想像出来るかと思います。

で、本題?笑

なぜ「1200LS」がホットロッドなのか?

走ること乗ることに必要な最低限の装備しか持たない「STD」は、デラックスモデルやスーパービートルなどと比べて、軽量で簡素。
その利点を生かし、過去には多くのドラッグレースカーや競技車のベースカーにもなってきた歴史があります。
そんな素質を持つSTDに、1200ccよりハイパワーなビッグモーターを積んだとなれば、たしかに「HotRod」!!

かな?笑

分かってます。
ちょっと言い過ぎなことは…

実際のところ
HotRod感はともかく笑
STDは玄人好みのモデルとして、昔から人気の車種。
そのSTDをベースにした「1200LS」も、デラックスモデルには無い魅力があり、ビートル本来のクラシカルさが色濃く残るビートルとして、現在注目されるグレードです😁
このハヤシさんも1200LS(販売中)