演奏はやっぱり凄かったですよね。
昔から角松さんのライブに行く楽しみの一つが分厚いサウンドで、
他のミュージシャンのライブを聴くと物足りなくてまた角松さんのを
聴きに行っていた位なんですけど、
今回は物量戦略もあって、音圧はいつも以上にすごかった。
特に今回はやっぱりドラムスですかね。
最初からドゥービーズばりにツインドラムスだったのも「えっ?!」って
感じだったけど、ポンタさん加えてのトリプルであれだけの曲数演奏するなんて
完全に想定を超えてました。角松さん、仕込みましたね。
「ドラムス3世代!」なんて言ってたけど、まさにエポックメイキングな場でした。
複数ドラムだとよっぽど上手くないとそれぞれの音が埋もれてしまい、
良さがいきないんだけど、今回は“技よりとにかく音圧”かな。
でも“大分のジョン・ボーナム”玉田君のドラムの重たさを改めて認識できたし
(素手叩き出てたね)、
ポンタさんの存在感あるプレイはやはり琴線に触れた。
我々世代の憧れである“いつまでもカッコイイお父さん”
がアリーナで見ていたという山本真央樹君にとっても、
自分で言ってた通り、すごい経験になったことと思います。
ドラムのことばっかり書いてしまったけどギターについても一言。
僕は角松さんの“エレキのエース”(Youtube「46億年の刹那」
で弾いているエメラルドグリーンのギター)の存在感ある音が好きで、
「やっぱり角松さんがオーダーメイドするのは違うな」と改めて尊敬の念を
持っていたんですけど、第2世代(今回メインで使ったネックまで
エメラルドグリーンに染めてあるギター)は違うのか、
横浜アリーナではトレブルが効きすぎていたように思えました。
第1世代のは音が太くてトレブルも効いているから
角松さんの言うように“回りの音に埋もれない”だったのだけど、
ちょっと違うのかな。
それに引き換え(?)に鈴木英俊さんのギターはいい音出してましたね。
今までの黄色のストラトはライブだと福岡のウドンみたいに腰がなくって
せっかくのフレーズもフニャチンになってたんだけど、
今回使ってたのは芯がしっかりして鈴木さんらしいカッコいいフレーズが
バンバン決まってました。今剛先生はいなかったけど、
それに匹敵するくらい安定感ある素晴らしい演奏だったと思います。
もう一人、梶原さんは浅野さんとのツインギターの時代から
楽しませて頂いているので応援してるんですけど、
やっぱり使っているギターのせいか、線が細いんですよね。
今剛先生のような超一流の安定感と比べられてしまうポジションなので…。
あと本当に個人的な希望としては1stアルバムをあそこまでやるんだったら、
鈴木茂 大先生に来てもらいたかったなぁ、と。
でもこれは声を大にしては言えないことなので…。
「WAVE」で大先生がソロ弾いてたら、たぶん泣いたと思います。
(その3に続く)