前々回の記事「『暮しの手帖』を読んで♪」の続きです。

 

「暮しの手帖」の題字とイラストは、昭和生まれの私には、どこか懐かしい気がいたします。きっと昭和の時代に、身近なところで目にし、手に取り、読んだことがあったはず。

 

今回、たまたま「酒粕」の文字が目に入り、衝動的に最新号29 を買って帰ったおかげで、思いもかけなかった「暮しの手帖」の扉が開き、澄んだ風が吹いてきたような感じです。

 

私が読んで楽しいと感じる理由には、内容もさることながら、紙面がとても読みやすいことにあると気づきました。

 

つい先日、1946年創刊号復刻版付き「暮しの手帖・2016年82」を取り寄せて見た時、最新号29と並べて見たら、余白が多いことに気づきます。他の雑誌や本と比べても、フォントの形と色、文字のサイズ、行間、余白が、私の眼に丁度よく合っていて、読みやすいのです

(写真は大きくてきれい、挿絵もほどよいバランス)。

 

ここ数年、読みたい本が以前のように読めなくなったのも、集中力の衰えというより、単に文字が小さく、行間が狭く、余白も少ないことで、目と脳が疲れるのだと解せました

(まぁ歳のせいには変わりないか…)。

 

「暮しの手帖」は、きめ細かく読者のことを考えていると実感です。

 

 

 

 

私が感心していると、うちの夫は子供の頃に読んだことがあるというので、二人でお茶をしながら「暮しの手帖」の話題で盛り上がりました。創業者の方々、特に初代編集長の花森安治さんは、初志貫徹した稀有なジャーナリストだったそうです。

 

暮しの手帖の表紙裏にある言葉をよくよく読み直してみると、なるほどと思います。

 

これは あなたの手帖です

いろいろのことが ここには書きつけてある

この中の どれか 一つ二つは

すぐ今日 あなたの暮しに役立ち

せめて どれか もう一つ二つは

すぐには役に立たないように見えても

やがて こころの底ふかく沈んで

いつか あなたの暮し方を変えてしまう

そんなふうな

これは あなたの暮しの手帖です

 

ということで、これからゆっくりと隅々まで目を通し、読んでみますクローバー

 

 

なお、読んでいる途中で目にしたのですが、「暮しの手帖」では、地震や水害などの自然災害に遭った読者の方の体験談を募集しております。HPでもご覧いただけます。

 

 

 

被災者皆様の声は、能登半島の被災者を助けることに繋がり、世の中を良い方向に導く道しるべになると、私は信じています。

 

家庭生活誌が募る「災害時の暮らしの記録」、成果は来年になるそうです。楽しみですね。

 

 

 

             *きゅうりの花

 

 

追記流れ星

切り絵作家の藤代清治さんは今年百寿お祝い 

暮しの手帖社Xで知りました。

ますます長生きしてください。

ケロヨン大好きでした。

 

 

 

 

さわやかな5月の朝にピンク薔薇