先日、コンビニでたまたま手にとり、衝動的に買った「暮しの手帖」。
開けてみたら、心に優しく残る、すてきなメッセージにあふれていました。
裏表紙の下に「『暮しの手帖』は、戦後間もない1948年、「もう二度と戦争を起こさないために、一人ひとりが暮らしを大切にする世の中にしたい」そんな理念のもとに創刊しました。」と、小さく書かれてあります。
共感いたします。
中扉のページに書かれた言葉が胸に響きます。
ときどき、自分は何もできないのだと、
無力感にとらわれることがあるでしょうか。
この世界で繰り返される争いや暴力、
そして人びとを苦しめる幾多の災害。
たった一人の、この私に、何ができるだろう。
そんなふうに思うとき、まずは、
すぐ近くで、ひそかに弱り苦しんでいる人に
その手を差し伸べてみませんか。
まわりで見過ごせないことがあれば、
それはおかしいのではないかと、
たとえ小さくても、声をあげてみませんか。
私たちの上に広がる空、私たちの暮らしは
たしかに繋がっていて、どんなことも、
ただ一人の思いと行動から始まるのですから。
(暮しの手帖 29号 P5 )
次ページには、内田洋子さんの「どんな色にも意味がある」が続きます。
…
「『まずは自分を大切にしてください』と申し上げたいです。
自分を大切にしなければ、他者を大事にできないでしょう」
「日本は世間の目を気にしすぎて我慢する傾向がある。
嫌なことでも引き受けたり、周りに合わせたり。
でも、社会が弱ったときに自分を助けてくれるのは誰でしょう?
『まずは自分が頼り』ということを、もう一度考えてみたいのです」
…
(特に共感する言葉にマーカーしました)
内田洋子さんのお言葉、ほんとうにその通り。
わたしたち、特に女性に必要なメッセージをありがとうございます
“まずは自分がしっかりと地に足をつけ、身の丈にあった自分を生きる
同時に自分自身と身近な大切な人をより大切にしよう
そして、他人の目を気にすることなく、女性として、社会の一員として、ひとりの人間として、声をあげよう“
わたし自身はそんな風に受けとめました。
後記:
「暮しの手帖」は、戦後から長く愛されてきた老舗の雑誌です。この手帖の中身は、随筆、コラム、投稿記事、写真・絵も、優しく心に響くものばかり。編集は匠の粋。いずれもプロ中のプロの誠実なお仕事が、紙を通して、素人の私にも伝わってきます。普段、滅多に紙の雑誌を読むことなく、近年はネットばかりを見て、拙いブログを書いている自分を反省。夫からは「手帖のなかで感動した文章はノートに書いたらいいよ」とアドバイスがあり、この歳になって初めて「暮しの手帖」から学び、丁寧な暮らしを心がけて生きたいと思いました
*我家の石楠花、もうダメかと諦めていたら、今年はたくさんの花を咲かせてくれました