昔に比べると、『嫁ぐ』っていう意識は
少なくなっていると思うんだけれど、
それでもやっぱり結婚して、
姓を相手側にしたら、
その家に入ることになるんだよね。
今の日本では、それは仕方ないことだし、
それを承知で結婚をするのだけれど、
それでも、「なんだか嫌だな」って思ったこともある。
昨日、友達と夕飯を食べに行ったのですが、
その時に、結婚することを話したのね。
それで、話題は結婚に関するいろいろなことへ。
彼女は、30代で結婚して、結婚歴10年以上。
「そういえばさ、私ね、
結婚して旦那の家のお墓に初めて行った時、
『このお墓に入りたくない』
って思ったんだよね。
そのお墓、日陰にあってさ。
全然知らない土地のこんな日陰で
知らない人ばっかりのお墓に入るの嫌だなぁって
思ったら、泣いちゃったんだよね」
「へ~、そうなんだ。
私も彼の家のお墓に行った事あるけど」
「思わなかった?このお墓に入りたくないって」
え~、別に。
っていうか、
そのお墓に入らなきゃいけないって
考えたことなかったわ。
そうね~、彼の家のお墓に入るかぁ・・・・。
「あ、なんかヤダ!
なんか違うって感じがする!」
「でしょ~。
結婚当初、それを他人に言ったら、
『死んだら関係ないじゃん(笑)』
って笑われたけど、
それはそうでも、今の自分の気持ち
として嫌だったんだよね」
考えてみると、確かに
自分の実家の墓に入りたいな
って私も思える。
旦那と同じ墓には入りたくありません!
とか言うんじゃないの。
私の実家のお墓には、
親戚たちのお墓もあってさ、
知らない土地の知らない人たちばかりの
お墓より、子供のころからお参りして掃除もして
周りに知り合いがたくさん眠ってるお墓の方が
いいなって思えちゃうんだよ。
♪そこに私はいません~
眠ってなんかいません~♪
って言われてもだよ、
やっぱり最後は地元に帰りたいな
なんて思ったりするのです。
とはいえ、
結婚して何年も過ごすうちにお墓のことは
別にいいやと思うかもしれないし
お墓のシステムが変わって入らないかもしれない。
なので、
今、深刻に考えることもないんですけどね
ただ、結婚して相手の姓になるって
こういうことでもあるんだなぁって
はじめて気が付きました。
いざ結婚ってなってみて、
はじめて気が付くってこと多いな~。