37歳のころ、職場の研修で行った北海道。
実は、農家の嫁候補として、研修に呼ばれていた。
が、相手にその気がなかったようで何もなく終わったのですが・・・
研修担当のおじさまは、あきらめていなかった!
私に、ぜひとも、いちご農家の嫁になってほしいと、研修後も画策していた。
息子本人はその気ないのにねぇ。
研修は終わったけれど、
北海道の研修担当だったおじさまとは
時々、仕事で電話したり、顔を合わせたりしていました。
そんなある日、もろもろの確認で職場の誰かが北海道へ行くことになった。
すると、おじさまは私を出張者に指名してきた。
よく仕事のやり取りをしていて、
内容を知っているからかなぁ、と思っていたのですが・・・・
さて、私は、おじさまから、
「せっかくだから、金曜日に来て、週末は遊んでいけばいい。案内するよ」
と提案をもらい、そうすることに!
せっかくの北海道、日帰りはないよねぇ。
さて、北海道に行くと、
「明日は、○○君(農家の息子)に案内お願いしてあるから」
というではないか!
デートをセッティング!そうきたか!
出張者に私を指名したのは、このためか!
息子さん本人に、その気がなくて終わった話だと思ってたのに。
でも、引き受けてくれたってことは、息子さん、その気になったのだろうか?
そんなわけで、金曜日に仕事をして、翌日は、息子さんとお出かけすることになりました。
北海道は広い!車がなければどこへも行けない。
そんなわけで、当日は、息子さんが車を出してくれた。
「どこか行きたいところあります?」
おじさまが案内してくれると思って、ノープランだった私。
どんな見どころがあるのかも調べてきていない。
「特にないんですが・・・、どんなところがありますか?」
息子さんがいくつか提案してくれた中で、気になったものにいくつか行くことに。
アイヌ博物館とか家具展示場とか、それなりに興味深かったけど、二人の会話は盛り上がらない。
研修で数日会っただけの二人に、それほど共通の話題があるわけない!
移動の車の中でも、まったく盛り上がらず無言が多い。
なにか共通の趣味などあればよいのだが、私、特に趣味とかないんですよねぇ。
家具展示場で、カップルに間違われたものの、息子さん、「違います!」とキッチリ否定。
なにか発展する様子はまったく見られない。
ランチに入った店では、
「お金預かってるから、心配しないで好きなの選んでね」
と言われる。
ごちそうするのは、俺じゃなくて、おじさまだよ!
ということですね。
もう全然、発展する様子見られない!
最後まで特に盛り上がりがないまま、その日のお出かけ終了。
そして、農家の嫁話もその日をもって終了したらしい。
その後も仕事で何度も北海道のおじさまのところに行きましたが、農家の嫁を勧められることはありませんでした。
あとから聞いた話では、その息子さん、そのころ好きな人がいたようです。
おじさまは、
「あいつさー、キャバクラのお姉ちゃんがいいとか言ってさー。バカじゃねえの」
って言ってたわ。
それじゃあ、仕方ないね(笑)
それから、3年ほど後、
プライベートで北海道を旅した時に、
その息子さんがいるいちご農家に共通の知人とともに寄りました。
息子さんはまだ独身でしたね。
いちご農家を出てから、友人が私に言ってくれた。
「あの息子さー、しまったと思ってるんじゃない。
麻布さん、キレイになったからさー」
だったら面白いけどね。
その職場辞めてから、服や髪型とか、ガラッと変えたましたからね、私。
やっぱり、外見きれいにするって大切ね~。
昔から、外見をもっと気にしていたら、
もしかしたら今頃、農家の嫁だったのかもしれませんね。