岡山の水道蓋 | 東京蓋散歩 ~マンホール巡り~

東京蓋散歩 ~マンホール巡り~

マンホールや消火栓などの蓋、特に地味蓋を中心に観察しながら歩きまわります。タイトルとは裏腹に都外出没頻度も高いです。

先月、水道紋章のことだけ簡単な記事
にしたが、あの記事で触れなかった蓋も含めて改めて...



全国で8番目という速さで近代水道を明治38年に通水させた岡山市。その配水場は常時開放されているとのことだったので訪ねてみることにしました。で、その場所は↓↓の地図の右上、半田山植物園になります。植物園の中に配水場があるというよりは配水場の敷地に植物園を作ったということのようです。その右下(南東)には浄水場が見えます。いずれも創設時に出来た施設だそうです。



で、ふと気づいたのが↓↓の地図の左下の緑色の部分、津島運動公園の体育館と書かれた付近から斜め上と斜め下に妙にまっすぐに延びる道。もしかして水道みち?と思い歩いてみることにしました。





で、その前に、最近の習慣として古地図もチェック。

着工の年である明治36年の地図
を見ると既に体育館から南東方向に延びる道が地図に描かれています。

若干年代を下った地図を見ると、現在の運動公園は練兵場だったことが分かりました。昔も今も体を鍛える場所なんですね。そうすると、南東方向に延びる道というのは練兵場と岡山市の中心地とを結ぶ道として作られたものかもしれません。一方、現代の地図で北東方向へ伸びる道はこれらの古地図には載っていませんが、もしかすると配水池から練兵場に水を届けるための軍用水道路かもと期待が膨らみます。





まっすぐな細い道。。。。





でしたが、結局は外れでした。新しいものを含め水道の蓋がほとんどありませんでした。水道幹線ではないようです。



浄水場に近づいたあたりでようやく水道管を見つけました。





味のある蓋がちらほらと...



「消火栓」





左書き「岡山市水道制水弁」





「岡山市仕切弁」これぞマンホール!





「半田山植物園」この中に配水地があります。





ちょっと時代を感じさせる建物も。





どういう狙いかわかりませんが、巴印や市章のついた瓦のようなものが地面に埋め込まれています。





こんなところにも市章が。







これが配水池。池といっても地中にあるのだそうです。だから一般公開できるのでしょうけれど。





お約束通り、古い蓋が。「岡山市水道.制水瓣.」

街中で見た同種の蓋と蝶番の形や点の数と位置位置が違います。





こちらが街中で見た「岡山市水道制水辨」蓋。瓣ではなく辨ですね。





トンネル配水池 







「電蝕蓋」







用が済んだら植物には目もふらず、浄水場へ。。。



配水池と浄水場をつなぐ道の小さな橋の両側に太い水道管。

 



この道上に「岡山市水道局 空気弁」独特の書体と「イカロスの墜落(仮称)」型萌え点。





わんちゃんにガン見されつつ三野浄水場へ。頼んでおけば中の見学もできるような感じでしたが、外回りだけ散策。





ありました。よさげな蓋が。右書き「制水弇」外蝶番(約29.3cm≒11.5インチ?)。

 別記事
に記載しましたが、初めて見る岡水紋章。





左書き「制水弇」把手付き大蓋(60cm)もありました。





敷地内には右書きの大蓋も。





バタフライ弁(敷地外)と蝶型弁(敷地内)岡水紋章Ver.2





そして、町の中心地へ戻る途中でまたよさげな角小蓋(19.5cm)

「威風堂々(仮称)」型萌え点付き「排気弁、」。





様々な桃太郎の蓋といい饒舌な文字蓋といい古い水道蓋といい毎回発見のある岡山はマンホール蓋散歩の聖地かと。




その他の蓋や蓋以外のモノ達。



中段が犬(こちらが正字)の「量水器」。





横長電電蓋





二点しんにょうの「水道止水栓」

業者蓋ですが「斉」のロゴがよかったので。





「仮BM」仮設の水準点





桃太郎で十分なのに...





中国電力の標石





こちらは常設の水準点? 岡という字の上部だけ見えている。