我々東京ホルモンズは、中澤氏の言う事はウソでも信じるB食家集団である。
鮨 安吉＠博多 夢にまで見た西の最強店へ の話。
日本で一番尊敬される鮨職人が
世界で一番好きな鮨屋 と公言したお店。
オレ的世界で一番好きな鮨屋の親方が
そーまで言うのであれば
ということで
遥々博多まで鮨食いに来ました。
途中、柳橋連合市場 で地の魚を眺めながら
ストマックコンディションを整えます。
（時間が早かったので街の中華屋でも整えましたが。笑）
安吉、何年前からブックマークしてんのかな―
三年は経ってるかなー
なーんて考えながら博多の街をプラプラお店へ。
前情報無かったら店に入る前に
財布の中身を確認しちゃうような
「お高いんでしょー？」
的店構えね。
でもご安心ください。
正直二万は超えません。
先に書いちゃうと我々レベルの酒消費量で
一人17,000円程度でした。
店内は薄暗い照明に白木のカウンター七席。
写真撮影は禁止との事なので今回は外観写真だけとなります。
大将はパッと見三十代前半かなといったイケメン。
聞けば同い年（41才）だったのね。
随分若く見えるね。
でも仕事はスゴイわ。
まずつまみがイチイチ凄い。
和からしがチョンと乗ったカツオの漬け。
口に運んだ時のまったり感がハンパ無い。
〆サバを藁でスモークしたやつ。
最初香りが強すぎないか？と思ったが飲み込む寸前で理解した。
飲み込みたくない。ずーっとこの香りを口の中で感じていたい。
穴子の炙り。
細かくサイの目に包丁の入った穴子を炙って出してくれる。
その見た目からパリッとしてんのかと思ったら正反対。
ジュワーーーときた。
コレ絶品。他で食べたことない穴子料理だ。
穴子の肝煮。
まずデカくてクリビツ。
そして濃厚でクリビツ。
日本酒を我慢できた自分にもクリビツ。
カワハギの肝和え。
ま、何度となく様々な店で食べてきた品。
でも安吉のソレは違った。
肝をポン酢？九州の醤油と柑橘類？でのばしてある。
超激クリーミー肝和え。
あん肝スイカ。
お馴染み、すし匠三種の神器の一つ。
ココでは握りでなくつまみで。
しかも形状が全く異なる。
あん肝とスイカの奈良漬けをナメロウみたいに叩いてある。
コレが意表を突いた。
酒のアテとしてズバッとヌケた。
この夜も長くなると計算し、芋の水割りをチビチビやっていたのだが
コレを一つまみクチにしたら我慢できなくなってしまい
慌ててジャパンに切り替えた。
コレは酒じゃなきゃダメなやつだ。
鯖の棒すし。
三方に鯖をあしらえ、周りを昆布で巻いた棒すし。
ひと口でイケるようにだろう、だいぶ細く巻いてある。
これまたスゴイ。
まずは鯖の酸味が舌をつき、すぐに昆布の旨味が追いかけて来る。
噛み進めるとソレがシャリと交わってすんごい事になる。
コレ衝撃的だったわ。
以上、写真が無いので覚えている限りを記述した。
握りに関してもなーんも文句もない。
握りが緩く口内で瞬間的にほぐれる。
これが寝かしたネタの柔らかい食感とよく合う。
特に春子。コレに関しちゃドンピシャだと思った。
カウンター七席を一人で相手するので
接客までは手が回らないのだろう。
もう少しコミュニケーションを取れたら良かったなと思った。
でも仕事を一通り終え手に余裕が出てきてから
少し話せたので良かった。
すし匠の親方の話に
九州は魚がイイから仕事を施さずそのまま握った。
江戸は魚が良くないから仕事をするしかなかった。
だから江戸前の技術が発達した。
というのがあった。
となると江戸前の技術を習得した職人が
九州で、九州の魚で握ったらどうなる？
我々はその答えを知ってしまったのだ。
この店のカウンターで。
今度は七人で行きたいなー！写真撮りたいから。
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店名 鮨 安吉
場所 博多
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