水無月の夜、獣の吐息を連想させる街の臭いが
突然の雨音と共にアスファルトへ浸み込んで行くのを感じた。
死に場所を求める旅に出ようと、想いふける夜は一度や二度ではない。
ここ数年それなりに、人生の経験値を上げる努力をしてきた。
ここ数か月、【待ち】の人生を初めて経験した。
人間は行動した後悔より、行動しなかった後悔の方が深く残るというが
語ればその価値は半減する。
語らずばそれを認めてくれる者は現れないかもしれない。
しかし、後者を選択する男でありたいと思い、それを実行し続ける決意もある。
極東日乃本。花の都大東京に生を受け35年。
思えば麦茶を沸かす匂いで、夏の訪れを感じた事もあった。
欲望の臭いとアルコールの匂いの区別がつかなくなるほど、
我々は汚れてしまったのか。
お誕生日会を開こうとお友達を誘ったが、夏休みの宿題が終わっていないからと
誰も来てくれなかった8月31日を恨んだことが、そもそもの発端なのか。
今我々は、変貌の時期を迎えようとしている。
しかし、生き様をかえるつもりはない。
無論、今まで通り突き進む所存である。
変革すべきは、ただ一点のみ。
40才だし、ちゃんとお布団で寝よう。
くちなしの花の香りが、街の臭いを浄化し終えた頃、彼は無事、三度目の産声を上げた。
いつしか雨はやみ、夏を予感させる清々しい朝が訪れた。
TOKYO CITY NIGHT #1はこちら
ワタクシ、モラルハザードを意識させる能力があるのかしら?
このヒトと飲んでればオヤジ狩りにはあわんだろ、的な(笑)
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団体名…東京ホルモンズ
TEL…非公開
住所…非公開
営業時間…16:00~深夜3:00(体調に応じて)
定休日…無休(前日の酒量に応じて臨時休業あり)
ホームページ http://ameblo.jp/tokyo-horumon/
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