きっと、彼女の味覚中枢は痺れたままじゃ
ないかな。きっと、「まぐろをたらふく食
べた」という満足感で一杯でしょう。
さて、お寿司は美味しい。ただ、お醤油の
しょっぱさが、ちょっと、口に残るね。
そこで、「お口直しに、ケーキとシャンパン
で〆よう」と彼女を誘おう。店を出て、
タクシーを拾って、行先を告げる。「
東急多摩川駅」。
彼女は「ケーキとシャンパン」の組み合わ
せに？
意外な地名に？？
奥沢からなら、近くの自由が丘の洒落たお店
で、デザートだと想像していたかもしれない。
今回の行先は、「田園調布倶楽部」。
まあ、名前は田園調布だけれど、駅名で言え
ば、多摩川駅。ここは、１Fが喫茶店で、おい
しいケーキも売っている。2階、3階はお洒落
な本格的なイタリアンだ。そして、斜向かい
には、これまた、洒落た鉄板焼きのお店があ
る。鉄板焼きのお店の話は別の機会に譲ると
して、今夜の2軒目は、その地下のバー
「Aqua」。
多摩川駅の手前で、タクシーを降りよう。
界隈で一番大きな建物を探せばいい。
まず、１Fで、ケーキを調達する。彼女に好き
なものを選んでもらえばいい。小ぶりなケーキ
なので、3個でも4個でも、彼女の好きなだけ。
そう、このケーキを「Aqua」に持参して、
シャンパンで乾杯だ。系列店なんで、そういう
技ができるんだ。というか、僕がそう提案して、
お店側に了解してもらったんだけれどね。
さて、ケーキの箱を携えて、道路を横切り、
地下のバーへ、階段を降りていく。このバー
は、店名「Aqua」が示す通り、壁面が水槽に
なっていて、小さい熱帯魚がゆらゆら泳いで
いるんだ。
このバーの凄いところは、多摩川駅に、こん
な雰囲気があって、ユニークなバーが、いつ
行っても、空いている、ということ。まあ、
ここだけでは、やってけないと思うのですが、
系列店全部でペイしているんでしょうね。
しかも、お酒の値段もリーズナブル。グラス
シャンパンが600円だったかな。ほんとの貴重
な場所だ。いつまでも、頑張って欲しい。
さて、入ったら、左手奥のソファ席（２人掛
けソファーがテーブルを挟んで、向かい合っ
ている、つまり、４人席）を希望しよう。
壁面の水槽、それを映す別の壁面の鏡、地下
ということもあって、海の中にいる感じだ。
必ず、ソファに『並んで』座ろう。
シャンパンを頼んで、ケーキ皿とフォークを
もらおう。ソファ席だから、彼女とのツー
ショットをスタッフの人に、写真を撮っても
らうのもいい。
ソファに座って、ケーキを食べ比べ、
「はい、あーん」なんてことは、もう、自然
にできる。彼女だって、「人目」がなければ、
君が、そっと、彼女の太腿に手を添えたりし
ても、許してくれる、ハズだ。
他にお客はいない、スタッフは、過剰干渉し
ない、という素敵な空間。ケーキは甘いから、
シャンパンをぐびぐび飲んでる彼女。そして
ね、ソファ席に並んで座っているから、今風
の言葉で言うと「顎クイ」ができる条件が
揃っている。
前回まで、ホテルや高層階のバーからの下り
のエレベータで、「壁ドン」をマスターした
君、次はこの「顎クイ」に挑戦だ！
Good Luck!!!
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