「親族間においてのみのお話し合い」というものは、得てして、纏まらないものです
何故かと言いますと、親族であるからこその他人様は突っ込むことができない問題で、
全てが感情論に走ってしまう傾向が強いからであります
ご親族間のこの問題というものは、他人が聞いていても理解に苦しむものであり、一般的な常識論からしてみると、結論など存在しないものなのです
つまり、ただの感情論であります
(勿論、ご相談を受けたとはいえ、私共は他人でありますので、御意見はできませんし、何が正しいとか正論であるとかの問題ではなく、感情論であるのですから、解決方法が皆目見当つかないという事になります)
ただ、この問題を長引かせてしまいますと、当然ながら、ご自身の子供の世代に影響が出てきてしまう事にもなるのです
(ある事例においては、話し合いが長引いてしまったことで、相続関係者がどんどん増えて100人くらいになってしまった例などもあったようです・・・それくらい増えてしまいますと、血縁とは言いながらも、会ったことも話したこともない人たちと話をするのですから、纏まる方法が存在するはずがありません😭)
年齢も違うでしょうし、それぞれの家族・友人・知人などの色々な方々からの御意見が多方面から交雑し、方向性も見えなくなってしまうのが通常ケースであります
親族間においてのお話し合いは、それぞれのご家族が、できるだけ自身の取り分を増やすチャンスとして動かれることが散見されますので、一発で纏まることなど到底、起きえないのが常識であるともいう事ができるのではないでしょうか
例えば、持分などに関しても、他の関係者が納得し、サインをすれば、纏まります
それが不平等な振り分けであったにしても、サインをしてしまった場合には、引き返すことは難儀であります
ですので、ご親族同士は平均的に分配すればよいと思っていたとしても、相続対象者ではない方(ご主人様が相続人であれば、その奥様 または、奥様が相続人であれば、そのご主人様)が意見を持ち出したり、さらにはそのご親族、更に更に、そのお知り合いの方々までもがご意見を出されてきてしまうといった状態になってしまいますと、方向性などを定めるという事は不可能となってしまうのです
※本日のニュースにおいては、相続で揉め、長引いている案件等を地面師などが探り当て(調査チームを持っているとも記述がありました)相続人に成りすますという事件も発生しているとのことでした
恐ろしいことではありますが、それが彼らの商売なのですから、突っ込まれる局面は避けたいものであります
(やはり都心部のお金になるエリアには多く出没するらしいですが、油断していると、地方エリアにおいてもやられてしまう可能性はありますので、気を付けたいものです)
ご親族間のお話し合いを聞いていると、私共不動産業者は目の敵とされやすいのです
(誰が連れてきた不動産業者・弁護士・司法書士なのかについてであります)
恐らくは自分以外が連れてきたものに対して、ご自身に不利益が生じるのではないかとの猜疑心にさいなまれるという事なのだと思われます
何故かと申しますと、御相続人それぞれの御意見をお聞きしておりますと、ご自身がいかに被相続人に尽くしてきたのかという事に対するアピール合戦が始まるからです(尽くしてきたので、持分は増えるはずであるという論旨です)
これを言われてしまいますと、私共他人は口出しできません
深くご親族内に関わることでありますので、おかしいとは思ったとしても、言う立場にはないからです
これらに関しましては、ご親族内において、できれば解決をしていただきたいと思ってはおりますが、到底無理なお話であります
何故かと申しますと、ご親族様方それぞれが持分を増やすために作戦を練り、勝負をかけてきているからです
嘘でなければ(捉え方にもよりますが)それをひっくり返すという事はかなり難しいと思われます
親族間において、何が正解・間違いというものが存在しないからです
最終的には、全てが感情論となってしまう事が少なくなく、そうなってしまいますと、早くても5年~10年はスグに過ぎてしまうからです
弁護士さんを入れた場合にはどうなるのか
➡感情論には振り回されることなく、法律論により、整然と進むという事が期待可能であります
(しかしながら、弁護士さんが入ったからと言ってすぐに纏まり、決着がつくというわけでもないのです・・・万が一、その話は今したくないと言われれば、中断せざるを得ないからであります)
でも、法律が入ることにより、無益な時間の経過・感情論の争いを遠ざけることができるであろうし、親族間のみで話し合いを継続するよりは早く決着がつくのではないかと思われます
・・・弁護士が入ると、基本的には判例に基づき結論が出ますので、良いにしろ、悪いにしろ一つの指標はできるからであります
判例には個人的な感情論では太刀打ちできません
一つの回答が出れば、そこからは個々人様方の持分をいかに増やすことが可能であるのかを、探る戦いはまたスタートすることにはなると思うのですが、そこに立ちはだかるのが法律であります
法律によって、決められた結論が存在するとした場合には、言葉には出さずとも、誰しも納得する部分はあるのではないでしょうか?
ご親族間の拗れた話し合いは、長引きますし、関係悪化も招きますし、ストレスが継続するのではないでしょうか?
私共不動産業者には、相続関連のご相談はよく持ち込まれますが、纏まることは少ないと思います
裁判をしたからと言ってもすぐに結論が得られるといったものでもありません
どうしたって、親族関係にひびが入ってしまう事は避けられない時代なのかもしれません
この混沌とした事態を、ご自身の代で集結させるのか、それとも、子供たちの代まで引きずってしまうのか?
難しい問題ではありますが、嫌な思いをするのは自分達だけで十分なはずであります
相続というものは大きな財産が動くものであります
(全国的に見た場合、数百万円という事例が最も多いとも聞きましたが)
景気が良くないのではないかとも思われる令和ジャパンの現在、やはり誰もが多く欲しいものであります
それに、揉めるしても、ご親族間の中の問題です
外に漏れることも基本的には少ないはずであります(雰囲気は伝わるのではと思いますけれども・・・)
親族間という特別な関係性がそれを良しとしてきたのかもしれません
(他人同士であれば、すぐに裁判で決着を取ろうとするはずですよね)
他人同士よりも深く、根深い問題を内包した相続問題に関しては、これからも恐らくは、ずっと、親族間に影を落とし続けるのではないかと心配しております
親族間であるからこそ、解決できない問題が沢山あるからです
親族間という特別な関係性に対しての甘えもあるでしょうし、また、怒りもあるでしょう
親族間であるからこそ、外には出したくはない問題でもあるので、法律により裁定することを避けるという事もあるでしょう
色々な複雑な要因が絡まって、長引き、膠着しやすいのです
(早めの動きとも言いますけれども、早めに動けば動いたで、財産を狙っているのではないかと親族間で白い目を向けれることもあるかもしれません)
凄くナイーブかつ、慎重にならざるを得ない難しい問題なのです
簡単に解決するわけがありません
ですので、やはりお勧めしたいのは、早めのご相談からスタートするという事になりそうです
(周囲においても、早めの対策を打っている方は、全くお見かけすることはない実情が存在するのですけれども・・・)
ご両親の法的判断能力が大丈夫と言える時に、進められれば良いのは確かなのですが、ご両親が元気なうちに話を出すと、恐らくご本人たちは憤慨するという事も少なからずのような気もします・・
少子高齢化・人口減少の時代は既に始まっておりますので、あまり猶予はないのかもしれません
どうすれば良いのかにつきましては、個々人様方それぞれの人生において決断されるしかないのです
全体的な方向性は、まるっきり見えてきていないのですから・・・
人生100年時代の、新しい人生の送り方という事なのでしょうから、今までと違って当たり前なのです
誰もが体験すらしたことのない新しい時代の到来であります
私達、誰もが考えていかねばならないことであります
正解はまだ用意されておりません
私たちが今から創造していくという事になるのです
正解がどういうものであったのかを判断出来得るのは、未来のある時点において振り返ってみた時に初めて判断がつくのです
難しい時代ではありますけれども、今までも、新しい時代が来る度に、私達はそうやって乗り越えてきたわけです
頑張りましょう!!!!
私共 住空間Arcadia株式会社も不動産仲介のサイドから、ご協力をさせていただこうと思っております
では、何かありましたら、ご相談お待ちしております
住空間Arcadia株式会社
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稲葉まで