素直と我慢は美徳なのか。 | 騰奔静想~司法書士とくたけさとこの「つれづれ日記」

騰奔静想~司法書士とくたけさとこの「つれづれ日記」

大阪の柏原市で司法書士をやってる徳武聡子といいます。
仕事のかたわら、あっちこっち走り回ったり、もの思いにふけったり。
いろいろお伝えしていきます。

仕事柄、あちこちで相談を受けることがあります。

純粋な法律相談もあれば、ほとんど人生相談に近いものもありますし、相談というよりひたすら話を聴くという感じになることもあります。


その中で思うのは、鬱などのメンタルを抱えた方がおおいなーと。

離婚がもとで鬱になった、

職場や家族間の人間関係でつらくなった、など。


鬱は怠け病だとか、甘えだとかいう見解もありますが、真面目な人ほどほんとにほんとに一生懸命に目の前の課題に取り組み、周りの意見や非難を真正面から受け止め、悩み、発散もできず、そうして疲れ果ててしまう。


ワタシの世代は昔から「素直は美徳だ」とか「我慢はえらいことだ」と教えられてきました。

そりゃ、みんながみんな野放図に自儘になってしまったら、社会が崩壊します。だから、もちろん素直も我慢も、強調性をもって社会を維持していくために重要なものだと思ってるし、それを教えていくことは必要でもあります。


でも、人間、みんながみんな素直で我慢強いだけなんて無理。

怠惰な部分も、せこい部分も、他人より自分や自分の身内を優先させるような贔屓の部分も、きっとあります。ちなみにワタシは、基本ヘタレで、せこくてお金大好きです。

それが人間なんじゃないのかなぁ(ある意味、自己弁護)。

みんな真面目なだけなら、娯楽も何もいらないですよね。


どうも最近、世間の風潮として、他者には真面目で品行方正で緩みなど一瞬も許されない傾向があるような気がして、とってもギスギスしてるなーという感じがします。

みんながみんな、とてもしんどいから、寛容さもなくなっちゃうんだろうなー。