〽あなたの腕に ほほよせて
人目気になる 大手橋〽
1990年1月に発売された『雪の長岡恋の町』。
本作は、『新潟ブルース』、『アイラブユー新潟』、『亀田慕情』等ロス・プリモスにおける”新潟もの”の楽曲を手掛けてきた山岸一二三(作詞)&山岸之起(山岸英樹・作曲)の両氏(兄弟)が手掛けた作品。
作曲の山岸之起氏はそもそも「サムソナイツ」というムード歌謡コーラスグループを率いており、この手のムード歌謡ものは得意ジャンルだったらしく、この『雪の長岡恋の町』も手堅く作られた良質のムード歌謡作品となっています。
本作発売の1~4年前のロス・プリモスのシングルを見てみると、『浪速に生きる』の様な演歌路線作品や、『金曜ロードショー』、『泣いたカラス』の様に当時の演歌・歌謡曲界の流行スタイルを意識した様な作品がリリースされてきましたが、ここへ来て本来のロス・プリモスの本領発揮とも言える、正当派ムード歌謡作品が登場した訳です。
3コーラス構成のこの曲は、ラストに「♪雪の長岡 恋の町♪」というフレーズがあります。
この「♪恋の町♪」という箇所の音程が1、2番では音が下降するのですが3番のみ音が上昇し、個人的にはこの部分に何とも言えない快感を覚えます。
そんな名作『雪の長岡恋の町』ですが、この曲がロス・プリモスにとって最後のレコードによるシングル曲となった作品となり、次作の『離婚』からCDとしてのシングル発売が開始されました。
【レコードデータ】
レコード会社:クラウンレコード
レコード番号:S-36
発売日:1990年1月21日
A面 『雪の長岡恋の町』 作詞:白鳥鍵・山岸一二三 作曲:山岸之起 編曲:前田俊明
B面 『くちべにの花』 作詞:高畠じゅん子 作曲:徳久広司 編曲:前田俊明
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