広島ご当地ソング紹介㊽ 谷龍介「ふるさと春秋」「蒲刈天国」 | ディープな歌謡曲の世界~スコティッシュ75のブログ~

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〽あゝ 只泣ける 只泣ける 蒲刈ごころ〽

 

 2005年、『女の子守唄』でメジャーデビューを果たした谷龍介氏。

 

 そのメジャーデビュー前の2年程前に、自主製作盤として製作されたのが、『ふるさと春秋』、『蒲刈天国』という作品。

 

 両曲共に谷龍介氏の出身地、広島県安芸郡蒲刈町(現:広島県呉市蒲刈町)を題材にした作品となります。

 

 

 表題曲の『ふるさと春秋』は、蒲刈出身の主人公の望郷の念を描いており、曲調はメジャーコード主体でどこかのどかで、牧歌的な印象を与える曲です。

 

 島内は比較的のんびりと、時間の流れがゆったりとしたイメージが個人的にはあるのですが、『ふるさと春秋』はそんな蒲刈の島のイメージにも合っていると思います。

 

 

 カップリングの『蒲刈天国』は、マイナーコードのメロの音頭調リズムが特徴的な、それこそ盆踊りにでも使われていそうな楽曲。

 

 詞の中には、「蜜柑」、「安芸の灘橋(安芸灘大橋)」、「イカ網観光」、「海人の藻塩」、「県民の浜」、「七国見山」と言った具合に、蒲刈町内の名産、名所といったものが散りばめられており、観光誘致的な色合いが強いものとなっています。

 

 

 谷龍介氏は上記2作品以外にもデビュー前、やはり地元・蒲刈を題材にした自主盤・『恋ヶ浜みれん』という作品を残しております。

 

 丁度『蒲刈天国』と同じ、むらのすずめ氏作詞、中島昭二氏作曲による作品でありましたが、『恋ヶ浜~』は演奏がシンセか何かを使った様な音色で、音にもそれほど厚みはありませんでした。

 

 が、この『ふるさと春秋』と『蒲刈天国』は生のオーケストラを使用。

 

 音にも厚みが増し、予算のかけ具合が違うな!という事が盤上の音を聴いていても分かります。

 

 これが谷龍介氏の本格デビューが近かった事の表れなのかは分かりませんが、その歌唱力は着実に上がっており、デビューへの礎になった作品だったのかもしれません。

 

 

【CDデータ】

レコード会社:日本クラウン

CD番号:CDP-179

発売日:2003年7月5日

1.『ふるさと春秋』 作詞:むらのすずめ 作曲:神保重喜 編曲:田中真一

2.『蒲刈天国』 作詞:むらのすずめ 作曲:中島昭二 編曲:田中真一

3.『ふるさと春秋』(カラオケ)

4.『蒲刈天国』(カラオケ)


 

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