この異常気象のせいなのか

悲しいお別れが続きました。

 

今思えば

あれが最後なの?と

信じられないくらい

急なお別れもありました。

 

「先生!」「先生!」と

私のことを呼んで

信頼して

いつも気さくに

質問してくださった方。

奥さまが体調悪くなられ

ご自身が家事を余儀なくされるようになりました。

 

それまで

とても亭主関白で

なにもかも奥さまがされていたところからの

切り替えは本当に大変だったと思います。

でも

前向きに

実直に取り組んでおられました。

 

「先生

このお肉はどうして焼いたらええん?」とか

 

「先生

今度マーボー豆腐を作ってみようと思うけど

難しいでしょうか?」

 

聞かれる質問もどんどん

レベルが上がっていきます。

 

時には

作り方をメモしたり

作った感想を聞いたり

私も段々

熱が入ります。

きっと

お家の中は大変だったことでしょう。

その中でも

ほとんど愚痴もこぼさず

一生懸命に向き合われる姿勢には

ただただ尊敬です。

もう

「先生!」って呼んでもらえない寂しさ

あとからあとからじわじわきます。

でも

教えていただいた姿勢は

生涯忘れません照れ

 

 

御年96歳

手押し車を押して

買い物に来てくださった方。

 

「ここに来るのが楽しみだ。

自分の目で見て

自分の食べたいものを買って

自分で作って食べる。

それが幸せ」と

毎回

お話してくださいましたおねがい

 

この言葉を

今はわかっているつもりでも

本当にこの言葉がわかるのは

きっと

ずっと先なのかもしれないなと思います。

 

毎回

当たり前のようにお聞きしていた

この話を

今はもう聞けません。

ものすごく寂しいです。

当たり前が当たり前じゃないって

本当にすごく痛感します。

 

でも

目を閉じれば

心の中で

いつも

語りかけてくれます。

ずっと

ずっと

いつもいつまでも…

 

 

 

このブログにも

度々登場して頂いていた

101歳の方。

 

亡くなられる2週間前まで

自分の足で立って

とくし丸でお買い物してくださいました。

 

勉強熱心で

俳句がお上手で

3年日記をずっとつけておられて

ユーモアがあって

チャーミングで

愛してやまない素晴らしい方でした。

 

お味噌汁の中を見せてもらうと

かぼちゃや玉ねぎと一緒に

だしじゃこも

そのまま入ってました。

 

買い物メモを毎回書いておられて

いらないものは

赤で「冷蔵庫に在庫あり」と

書かれていました 笑

 

最後の最後まで

お肉

お魚

野菜

果物

豆腐

練り物

お漬物

お菓子・パン

と、バランスよくお買い物されてました。

 

買われたものを

私がおせっかいで

冷蔵庫に入れるもの

すぐに食べるものと

わけて

そのまま

ちょんとこたつの横に座り

食事されるとこまで

見ていましたニコニコ

 

本当にうれしそうに

美味しそうに食べられるのを

見るのがとても好きでした。

 

亡くなられる半月前に

アイスクリームを買われました。

冷凍庫に入れようか

どうしょうかと思い

「後で食べる?

今食べる?」と

聞くと

「今食べる」と

 

カバーを外して渡すと

嬉しそうにニコッと笑って

ひとくち

「あ~

うまいなぁ~」

腹の底から湧き上がる声でした。

 

以前

戦争のすさまじい体験を話してくれたことが

ありました。

想像しても

想像しきれない過酷な状況

「もう

戦争はしたくない…」と

とても辛そうに話されました。

 

そんな辛い過酷な経験をされた方の

「うまいなぁ~」は

どんなに上手な食レポも

手も足も出ない

「うまい」でした照れ

 

この「うまい」が聞けた私は

幸せもんだと思います。

 

いっぱい

いっぱい

教えてもらいました。

 

人は

どうやって生きることが大切なのか

言葉じゃない

生きざまで教えてもらった気がします。

 

今まで

たくさんの方と出会いがあり

別れがありました。

 

全てが

私の財産となって

心に生き続けていますキラキラ

 

ありがとうございました照れ

どうか

ゆっくりお休みください。