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2007年は17勝で最多勝に輝くなど名実ともにエースとなった涌井秀章の投球フォーム。
体重移動が非常にかろやかで、左手で体が開かないようにして力を溜めれている。
入団当初は、足を上げたとき左ひざがもっと後ろ側にあり、反動を使って投げていたがいまはそれがなくなった。
入団1年目の球速は150キロ近く出ていたが、今は140キロ前後。
それでも、映像で見ると150キロを投げていたときよりも速い。
なぜか?
それは、リリースポイントが打者に近くなったからだ。
ボールが打者に届くまでの時間を0.1秒短縮すればめちゃくちゃ速い球になるように、打者との距離を10cm詰めるだけでもかなり速い球になるというわけだ。
あとは球にキレがあり、初速と終速の差があまりないこと。
スピードガンで150キロを計測する球でも打者に届くころには140キロ前後となる。初速と終速の差が少ないキレの良い140キロを投げれば150キロにも勝るとも劣らないボールになるのだ。
では、キレの良い球はどうやって投げるか?
これには球の回転数を上げないといけない。そのため、リリースの際にボールを押し込みながら切る必要がある。この動作は手で行うのではなく、下半身の力を腕に伝えて手で放つ。
涌井の2段目左から2番目の写真を見ると、踏み出した左足が地面に対して垂直に立てており、股関節で力を溜め込めている。股関節に溜めた下半身の力が「ボールを押し込む力」となり、キレのある(初速と終速の差が少ない)ボールを生み出すのだ。
さらに、涌井の場合は1段目の投球動作がサイドスロー投手の体の使い方をしており、
そこから2段目のようにオーバースローへと持っていく特徴がある。
これは体の柔らかくなくてはできない投げ方で、かつ左ひざのとてつもな負荷がかかる。
この投げ方で毎試合150球近く投げ完投するのだから下半身の強さは半端ないと言える。
また、ボールを押し込む投手としては他に藤川球児や川上憲伸がいる。
ritten by tomoya kuniyuki
Profile---------------------------------
16 涌井秀章
1986年6月21日生まれ
千葉県松戸市出身
186cm85kg
右投げ右打ち
横浜高(甲)→西武①
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■トピック
wikpedia情報
涌井応援サイト
永谷修の「松坂2世・涌井秀章は西武のエースとなれるのか」
【動画】高校時代の涌井
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