ウルトラセブン 桜井浩子&冬木透トークショーin広島 | 特撮アラフィー!! ~50オヤジのコレがたまらん!

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昭和特撮と趣味の花の写真を取り上げているオッサンブログ。「ゴジラ」は好物だが「シン・ゴジラ」は大嫌い。


先日、2018年4月28日(土) に行われた
ひろしまアニメコンサート
桜井浩子&冬木透トークショー「ウルトラマンシリーズ秘話」
&『ウルトラセブン』最終話上映会 

行って参りました♪
そのトークショーの内容を、記憶している限り、書き記します。
なお、文面は当事者の方々の語った言葉通りではありませんので、ご了承ください。


まず『ウルトラセブン』第48話「史上最大の侵略 (前編)」上映の後、

司会の坪北紗綾香さん
(広島県呉市出身。冬木先生の後輩となるエリザベト音楽大学出身で 
作曲家、歌手、音楽指導者)の
進行で桜井浩子さんが登壇され、 トークが始まりました。




■桜井さん

広島はトークで来たのは初めてです。

当時『ウルトラQ』に出られた時は、
おいくつだったんですか?

聞かないで(笑) ヒミツだから(笑)
次の話題行って(笑)

『ウルトラQ』の時は、円谷プロが立ち上がったばかりの会社で、

みんなでロケバスに乗って出かけた先で、その日借りる予定だった家が留守でカギがかかってて使えなくてそのまま帰ってきたとか・・・

 

─江戸川由利子さんが可愛らしくて・・・

(桜井さん、先の年齢の話しとはうって変わって喜びながら) 
もう一度言ってください(笑) もう一度(笑)


衣装合わせで円谷プロに出かけたら、
着てきた自前の服をみて
「あ、それでいきましょう♪」と。
だからほとんど『ウルトラQ』の時は自前です。


『ウルトラマン』の科学特捜隊のオレンジの衣装は各自2着ずつ、青いブレザーは1着ずつ。



アクションの多い男性陣はボロボロになりましたが、彼らはそれを繕って、最後まで2着でやりとげました。


自分は役作りは『Q』の江戸川由利子は
自分そのままでした。
 


『ウルトラマン』科特隊のフジアキコは、
カメラマンの方がオレンジの隊員服に合わせて、髪の毛や口紅、ファンデーションの色を検討して、フジ隊員の外観を作ってくれたので
特に役作りを考えませんでした。





好きな怪獣は『ウルトラQ』ではピグモン
(ガラモンのこと?)



『ウルトラマン』ではジャミラ。
はじめ台本を見て泣いちゃいました。






いい番組に出てるんじゃないかなと思いました。



バルタン星人の映像をアフレコの時に見て、
スゴいきれいだと思いました。
自分達も、もっとちゃんと芝居しなくちゃ、と(笑)

─ご自身も巨大化された時が・・・


その話しはやめて、次の話題いってくれます?(笑)
不愉快なんですけれども(笑)(笑)(笑)

自分の頃はヒロインといってもまるで実験台で、


『ウルトラQ』で小さくさせられて、

『マン』で巨大化させられて・・・

なのに次の『セブン』で
(私じゃないヒロインの方は)なんで白衣の天使なの?と(笑) 
ズルい(笑)


実相寺監督なんか魚眼レンズで撮るし(笑)
怒ったらその後、着物姿で綺麗に撮ってくれたけど



遅いでしょ(笑)





そして続いて冬木透先生の登壇です。


■冬木先生

ラジオ東京(今のTBS )に入社し、働きながら勉強していました。
TBSでは効果の仕事をしていました。
鞍馬天狗の馬のヒズメの音や、カエルの鳴き声とか・・・(下の画像はNHK博物館のもの)


当時は番組はあらかじめ録音ではなかったので、ぶっつけ本番で、
例えば本番になって、鳴き声が必要なカラスが急に鳴かなかったり・・・

セブンの音楽は円谷一さんから声をかけていただきました。


宇宙の広さを音楽で現して欲しいと。

─最終回でシューマンのピアノコンツェルトを使ったのはどういったお考えだったんでしょうか?



あれは自分の恥じというか(笑)・・・

ブログ主 注─冬木先生の (笑) の部分は
「静かな微笑み」といった雰囲気です

セブンの最終回で、ダンがアンヌに正体を明かす時、シューマンのピアノコンツェルトを使ったのはシューマンを使いたかったのではなく、
自分がセブンのために書いたライブラリーの中に、あのシーンで使いたい音楽がなくて、
しかたなしに使ったんです。

シューマンのコンツェルトが必要で、聴き比べて選んだのではなく、
チャイコフスキーやベートーベンとか色々聴いた中から選びました。



『ウルトラセブン』の主題歌は、はじめ念のため三種類準備してくれ(作曲してくれ)といわれ、自分が自信をもってこれだと思うのは一つだけになるから、
そんなに幾つも提示出来ないと断ったけど
なだめられて(笑)

しかも 一(はじめ)さん
─ 作詩の“東 京一 ”さん(円谷 一さんのペンネーム)が作った詞が
「セブン セブン」と短くて
番組の曲として尺が足りない(笑)のを、こちらで「セブン セブン セブン セブン」と作曲の方で延ばしてみたり、

挿入歌となった英語の曲『ULTRA SEVEN』 
も、詞が足りないので、前奏で曲の尺を延ばしたりと(笑)

あの英語の『ULTRA SEVEN』は「ウルトラ警備隊」の出動シーンに使われ
「ワン・トゥ・スリフォ ワン・トゥ・スリフォ・・・」が出演者に好評でした。


それで後の『帰ってきたウルトラマン』の時に
MAT(防衛隊)の「ワンダバ」と発展しました。


─あの「ワンダバ」は私も好きで、作業をする時なんかに繰り返し聴くとテンションが上がります(笑) 

(↑この、まるで特撮オタクみたい?な
司会の坪北さんの告白で、自分ブログ主の坪北さんへの評価もまた上がりました・・・いや、どうでもいいんですけどwww )


次の『ウルトラマンエース』の時も
TAC(エースでの防衛隊)に、そうした曲を求められて・・・あれは「ワンダバ」の次なんで「ツーダバ」です(笑)
 


と冬木先生、静かながらもユーモアを交えた語り口で楽しくトークが進み、
 
『ウルトラセブン』第49話「史上最大の侵略 (後編)」の上映がおこなわれました。


上映後、再び短いトークがあり、

今度7月から始まる新しいウルトラマンの話しが出て、



タイトル(ウルトラマンの名前)、もう言っていいんでしたっけ?(解禁なってましたっけ?)と、司会の坪北さんのボケなのか、フリなのかよく分からない(爆)妙な間がしばらくあり─

※ 後に桜井さんとそのお話しをした時、
私は司会者に振ったつもりなので、自分では答えなかったのよ(笑)─と。

世間では情報公開はすでになされてたので、
先の「ワンダバ」の時の事もあり
最前列中央で自分がユーモアで 
「オッケーサイン」 をすると、
司会の坪北さん、こちらを見てまさかの
「あ、良いそうです♪」と言って(スミマセン、私、ただのお客で権限ないですwww )
「新番組は “ウルトラマンルーブ” です」と無事発表♪←ありがとうございました(爆)




※ 先の「ワンダバ」の話題で、
『帰りマン』の次のウルトラマンのタイトルが、先生も司会者もとっさに出なくなった時、私たち客席から「『エース』!」と声をかけ、無事トークが進んだという、ちょっと微笑ましいアクシデント?がありましたのでwww 


そして桜井さんが

円谷プロはこれからも新しい作品の、新しい役者やスタッフさんと、自分達これまでのメンバーがいっしょになってがんばっていきます。

という意味の事をおっしゃられ、
始終和やかでリラックスした、あたたかい雰囲気のトークショーでした。

桜井さんが司会の坪北さんに、(シューマンの話題の時の事か?)
「あなた音楽家だから、先生に自分の興味の事として聞いてたでしょ?」と突っ込んでたりして可笑しかったです。


─と、そしてこの後、
桜井さんと親しい金沢のイケモリさんのお骨折りで・・・そのお話しを次回に少しご紹介いたします。





昨日日曜日、

藤(フジ)の花が、山々を淡い紫色で彩る
すてきな季節となりました。