こんにちは

徳王です

 

メソポタミア②を公開します!!

 

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東地中海の覇権(シリア・パレスチナ)

背景

(1)海の民侵入:ヒッタイト滅亡・新王国衰退 「1200年のカタストロフ」

海の民

民族:民族系統不明

起源:エーゲ海方面→西アジア

 ①ペリシテ人

  パレスチナ移住:ペンタポリス(都市国家:ガザ)・製鉄技術移入

  →イスラエル王国(ダヴィデ王)はペリシテ人(ゴリアテ)を倒す

 ②アカイア人

 ③エトルリア人

 

(2)アラム人勢力衰退:アッシリア後退・エラム人侵入

(3)ヒッタイト滅亡:シュッピリウマ2世

(4)エジプト新王国衰退:メルエンプタハ・ラムセス3世(第19王朝)

(5)セム系語族流入(アラム人・フェニキア人・ヘブライ人)

 

アラム人

時期:前1200年頃

 都:ダマスクス(シリア)

建国:アラム人(セム系民族) 

(1)内陸中継貿易:ダマスカス~

(2)アラム語(西アジア国際商用語)・アラム文字(東方伝播)

→アッシリア(サルゴン2世)

 

(参考)アラム文字の伝承

(1)アッシリア帝国・アケメネス朝ペルシア(公用語)

(2)ソグド文字

伝来:アケメネス朝(キュロス2世)・中央アジア征服

影響:突厥文字

 

(3)突厥文字

伝来:エフタル征服(西トルキスタン征服)

影響:ウイグル文字

 

(4)ウイグル文字

伝来:突厥滅亡

影響:ナイマン部継承

 

(5)モンゴル文字

伝来:ナイマン部(タタトゥンガ)

影響:満洲文字

 

(6)満州文字

伝来:モンゴル文字(ヌルハチ)

 

フェニキア人(セム語系) 

時期:前1200年頃 

 都:地中海東岸(現レバノン)

建国:フェニキア人(セム語系)

(1)地中海貿易:貿易覇権争い(ギリシア人)

(2)植民市結成

(a)シドン(現サイダー)→マケドニア(アレクサンドロス大王)

(b)ティルス:カルタゴ建設→ウマル(正統カリフ)

(c)ウガリット:フェニキア文字開発→海の民

(d)ビュブロス:「bible:聖書」

(e)ベイルート

(f)キティオン(キプロス島)

→セレウコス朝シリア(ポンペイウス)

 

(参考)フェニキア文字の伝承

(1)カナーン文字

伝来:象形文字

影響:フェニキア文字

 

(2)フェニキア文字(ウガリト)

伝来:カナーン文字

影響:ギリシア文字(アルファベット)

 

ヘブライ人(イスラエル人・ユダヤ人:セム語系)  

時期:前1500年

 都:ウル→カナーン(パレスチナ)

建国:アブラハム

 

カナーン人移住:(カナーン→エジプト→カナーン)

アブラハム

(a)ウル→カナーン移住

ヨセフ

(a)カナーン→エジプト移住

 

出エジプト

背景

(1)ラムセス2世の強制労働(アブ=シンベル宮殿)

 

内容 

(1)モーゼ:指導者

(2)十戒:シナイ山でヤハウェ神から啓示を受ける

 

結果:ヘブライ王国成立

 

へブライ王国    

時期:前1000年

 都:エルサレム

建国:サウル王

タヴィデ王

(a)エルサレム建造

(b)ペリシテ人討伐(ゴリアテ) 『ダヴィデ像』(ミケランジェロ)

 

ソロモン王:最盛期

(a)フェニキア人貿易保護:シドン・ティルス

(b)シヴァ王国(イエメン):隆盛→ササン朝(ホスロー1世)

(c)ヤハウェ神殿:現「嘆きの壁」→ローマ帝国(ウェスパシアヌス帝)

 

王国の分裂  

イスラエル王国

時期:前922年頃 

 都:サマリア

建国:ヤロブアム

→アッシリア(サルゴン2世)の侵攻(前722年)

 

ユダ王国

時期:前922

 都:イェルサレム

建国:レハブアム

→新バビロニア(ネブカドネザル2世)の侵攻

 

バビロン捕囚(前586年)

背景:カルケミシュの戦い

内容:新バビロニア(ネブカドネザル2世)→ヘブライ人・バビロン強制移住

結果

(1)民族的苦難:民族宗教(ユダヤ教:選民思想・ヤハウェ信仰・一神教)

(2)アケメネス朝ペルシア(キュロス2世)解放(前538):宗教的寛容政策

 例.ゼルバベル:第二神殿建設

 

Qユダヤ教の成立背景となるユダヤ人の歴史を書きなさい

Aソロモンの死後に王国は分裂し,イスラエル王国はアッシリアに,ユダ王国は新バビロニアに滅ぼされてバビロン捕囚が行われた。このような苦難のなかでユダ王国の遺民はヤハウェへの信仰を深め,捕囚からの解放後に教義や儀式が整備されユダヤ教が成立した。

 

(参考)エルサレム神殿

(1)エルサレム神殿:ソロモン王

(2)第二神殿:ゼルバベル

(3)ヘロデ神殿:ヘロデ

(4)ハドリアヌス帝:破壊「嘆きの壁」


 

ユダヤ教の成立

背景:民族的苦難

 例.バビロン捕囚

内容

(1)選民思想  唯一神と契約を結んだユダヤ人だけが救われると言う思想。

(2)メシア思想 救世主による民族的苦難の救済を待望する思想。

(3)律法主義  神に示された律法を厳格に守ることを義務づける

(4)一神教:唯一絶対の神(ヤハウェ)のみを神とする

 (a)宗教儀礼

・信仰『ヤハウェ』一神教

・律法主義…聖典『タルムード』『旧約聖書』(ユダヤ教の聖典)を遵守

・礼拝…シナゴーグで行う

・救世主(メシア)思想…救世主による民族的苦難の救済を待望する

・強固な共同体…キブツなど

(b)タブーと決まり

・豚を食さない→カシュルート徹底

(c)聖地

・エルサレム(嘆きの壁)

 

現在

(1)ディアスポラ:民族離散の過去

例.スペイン:コンベルソ(キリスト教改宗)など

(2)アメリカ:

→金融業界で成功したものが多い(農業が中心の西欧で土地所有が禁止されたため)

 

古代オリエントの統一  

アッシリア王国

時期:前2000年

 都:ニネヴェ(北メソポタミア ※ミタンニ属国:イラン高原(錫)交易

建国:セム系民族

ティグラト=ピレセル3世

(a)軍制改革:鉄製武器・戦車・常備軍

(b)メディア人制圧

 

サルゴン2世

(a)イスラエル王国征服(前722)

(b)アラム人征服:アラム語(アラム文字)⇔アッカド語(楔形文字)

(c)ドゥル=シャルキン建設

 

センナケリブ王

(a)ニネヴェ遷都

(b)カルデア人制圧

 

エサルハドン

(a)エジプト征服

 

アッシュル=バニパル王

アッシリア帝国現出(初のオリエントの全土統一国家)

(a)エジプト(第25王朝:クシュ王朝)

(b)エラム王国征服

(c)大図書館建設(ニネヴェ)

(d)強制移住政策

背景:異民族統治の武断政策(捕虜・被征服民)

内容:急激な中央集権化・強大な専制権力

結果:国家衰退・アケメネス朝(民族寛容政策:バビロン捕囚解放)

→新バビロニア・メディア(キュアクサレス)連合軍が倒す(前612年)

 

4国分立時代   

エジプト王国 

時期:第26王朝~

 都:サイス

建国:

→アケメネス朝(カンビュセス2世)

 

リディア王国

時期:前612

 都:サルデス(小アジア)

建国:

アリュアッテス

(a)金属貨幣鋳造(世界初):エレクトロン貨

(b)ミリュス川の戦い:日食予言(タレス)

 

クソイロス王

(a)ソロン招聘

(b)アルテミス神殿(エフェソス)

(c)フリギア人征服:フリジア帽

 

メディア王国

時期:前612

 都:エクバタナ(ハマダーン:イラン)

建国:キュアクサレス(インド=ヨーロッパ系)

キュアクサレス

(a)アッシリア滅亡

→アケメネス朝(キュロス2世)

 

新バビロニア王国

時期:前625

 都:バビロン(メソポタミア)

建国:ナボポラッサル(カルデア人)

ナボポラッサル

(a)カルケミシュの戦い(前605):エジプト(ネコ2世)

  

ネブカドネザル2世:最盛期

(a)バビロン捕囚(前586年):ヘブライ人多数をバビロンに連行。

(b)空中庭園・バベルの塔(画家:ブリューゲル題材)

(c)イシュタル門(ペルガモン博物館:ベルリン)

→アケメネス朝(キュロス2世