こんにちはトクです。
本日もブログ訪問くださりありがとうございます(_ _)
前回の続きになります。
Sさんが帰ると、「ちえ」が「Eさんて誰なの?」と聞いてきました。
「やっぱり⋯」
「あれは中学の同級生の話だよ」
「△ちゃんその子と付き合ってたの?」
「違うって、Sさんが変なこと言うから誤解するよな⋯」
「じゃあEさんのこと、好きだったの?」
「それも違うって」
「好きだとか嫌いだとかの関係じゃないから⋯」
「ふ~ん。私と付き合う前でしょうね?」
「あったり前じゃん。俺は二股できるほど器用じゃないから」
「この前、ヤキモチはやき過ぎないって約束したから良いけど⋯」
「だからさあ⋯。元カノとかじゃないからね」
「元カノなら元カノでも良いんだけどね」
と言った瞬間、枕が顔に向かって飛んで来ました。
「なんだよ⋯。なにすんだよ!」
「もう△ちゃん嫌い!」
「おい、ヤキモチはやき過ぎないじゃなかったのかよ」
「△ちゃん、嘘ついてるでしょ⋯」
「△ちゃんって嘘つくと鼻がヒクヒクするんだよね⋯」
「えっ⋯。そ、そうか?」
「私と付き合う前に誰かと付き合ってても我慢できるけど、嘘ついたら許さないから」
「ゴメン⋯」
「ホントのこと言って、怒らないから」
「ホントに怒らないか?」
「⋯」
「あのさあ⋯。少しだけ付き合ったって言うか⋯」
「付き合ったって言うかってどういう意味なの?」
「ゴメン⋯。少しだけ付き合った⋯」
「△ちゃんのバカ、バカ、バカ」と言ってまた、枕を投げて来ました。
枕の次は、枕元の目覚まし時計が飛んで来て、私の目の付近に当たりました。
「痛え~。おい、マジで痛いんだけど」
「⋯」
「ホントはEさんのこと好きだったんでしょ?」
「⋯」
「元カノなんでしょ?」
「元カノって言うほど付き合ってないけど⋯」
「じゃあなんでSさんが、私のことEさんじゃないの?って言ったの?」
「あの人も彼女いないだよね。だからさあ、よく女の子の話をしてたんだよ⋯」
「その時に、ちょっとEさんのこと話したんだよ」
「気になる子がいるってね⋯」
「やっぱり、Eさんのことが好きだったんでしょ?」
「う~ん。ホントは、ちょっと好きだった⋯。ちょっとだけだけど⋯」
「⋯」
「じゃあなんで最初から、そう言わないの?」
「また、「ちえ」がヤキモチやくと思ったから⋯」
「元カノとか好きだっ子がいても仕方ないけど⋯」
「嘘だけは嫌だからね⋯」
「ゴメン、ホントにゴメン」
「バカ、バカ、バカ!」
「Eさんもアパートに泊めたりしたの?」
「それは、ないって。第一あの頃はアパート借りてなかったから⋯」
「実家で泣いたって子がEさんなの?」
「それは⋯。違うんだよね⋯」
「あの子は、ホントに好きだとか嫌いだとかの関係じゃないから」
「じゃあ別に好きな子がいたってことなのね⋯」
「あのさあ⋯。正直に言うよ」
「成人式の時に、久しぶりに会ったんだよ。それで友達の家で、みんなで飲んでる時にデートに誘ったんだよ」
「それで?」
「3ヶ月くらい付き合って言うか⋯」
「付き合ったんでしょ?」
「うん⋯」
「EさんともHしたんだ⋯」
「おい、そう言うことは聞かない約束だろう?」
「俺だって「ちえ」の元彼のこと聞かないじゃん」
「だけど⋯。やっぱり気になるの!」
「俺だって「ちえ」の元彼が気になるの!」
「確かにEさんのこと好きだった時期もあるけど、今の「ちえ」に比べると「好き」のレベルが違うんだよね」
「それってどう言う意味?」
「なんて言ったら良いのか⋯」
「絶対離したくないって感じじゃなかったんだよね⋯」
「今の「ちえ」は絶対離したくないし、誰にも渡したくないんだけど⋯」
「だからプロポーズしたんだよ」
「ホントに私のこと離したくないの?」
「それは、ホント!ホントにホント!」
「私のこと好き?」
「好きだよ~。好きだからプロポーズしたんじゃん」
「それ本気だよね?」
「本気だよ。今、俺、鼻ヒクヒクさせてるか?」
「⋯」
「分かった⋯。許してあげる⋯」
「ありがとう。ゴメンな嘘ついて⋯」
「許すけど、今日のHは、なしだからね」
「え~っ」
「だって、そんな気になれないもん⋯」
「そうか⋯。仕方ないよな⋯」
「でも、帰るなんて言わないよな?」
「うん。今日は泊まってく⋯」
「それだけで良いよ。「ちえ」が機嫌直してくれるなら」
「これからも嘘ついたら許さないからね」
「分かった、分かったって、嘘は絶対につきません、だから結婚しような」
「うん⋯」
「ちゃんと返事して」
「うん、結婚する」
「良かった⋯。じゃあHはしないけど一緒に寝よ」
「うん、良いよ」
「良かったよ⋯。「ちえ」のこと抱きしめても良い?」
「うん!」
「キスしても良い?」
「良いよ」
チュッ
「おい、「ちえ」目覚まし時計が壊れちやったんだけど⋯」
「えっ、ホント?」
「ダメだ、完全に壊れてるわ⋯。新しいの買わなきゃ⋯」
「ゴメンね。明日一緒に買いに行こう」
「うん。そうしょう」
「あ~。△ちゃん、まぶたから血が出てるよ」
「えっ、さっき目覚まし時計が当たったとこだ⋯。マジで痛いんですけど」
「ゴメンね、ホントにゴメンね、カットバン貼っとくね」
こんな感じてなんとか修羅場は収まりました。
PS。
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