こんにちはトクです。
本日もブログ訪問くださりありがとうございます。
さて、今回も一部実体験の創作物語を書いてみたいと思います。
拙い文章かとは思いますが、最後までお付き合いをお願い致します。
その男は、ギャンブル依存症だった。
なぜ彼がギャンブル依存症になったのか。
それは、うつ病が発端であった。
一流企業に勤めていた彼は、うつ病となり休職をしていました。
さすがに一流企業だけあって、彼の休職は給料の8割を保証されるという恵まれたものでした。
うつ病の症状が軽くなると、有り余る時間を持て余すようになりました。
かと言って、外に出かけることはできず、家に閉じこもっている日々が続いていたのです。
そんな彼を見ていた奥さんは、彼に外出を勧めます。
しかし、症状は軽減したとは言え、まだ、うつ病が寛解したわけではありません。
外出することは彼にとっては苦痛でしかありませんでした。
そこで考えた奥さんは、彼にパチンコ屋に行くことを提案したのです。
精神科の医師からは、彼には好きなことをさせるようにアドバイスされていたのです。
彼はパチンコ大好き人間で、独身の頃はほぼ毎日パチンコ屋に入り浸っていたのです。
彼は最初はあまり気乗りしなかったのですが、一度パチンコ屋に行くとなんと勝ってしまったのです。
勝ったお金で奥さんと子供にお土産を買って帰ると、奥さんは大喜びです。
お土産はともかく、彼が外出できたことが嬉しかったのです。
ギャンブルは一度勝ってしまうと、その勝ちが忘れられなくなります。
もちろんパチンコも同様です。
彼の中で、独身の頃のパチンコ屋通いをしていた頃の感覚が蘇りました。
それから彼のパチンコ屋通いが始まったのです。
最初は週に一回でした。
奥さんも、彼が外出できたことが、うつ病寛解への一歩だと喜びました。
まさか、男がギャンブル依存症地獄に真っ逆さまに堕ちて行くことなど知る由もありませんでした。
週に一回だったパチンコが二回になり、三回になりと、パチンコ屋通いの回数が増えていったのです。
ギャンブルはすべてそうですが、勝てば勝ったで、また勝てると思ってしまい、負ければ負けたで、次こそ勝とうと思ってしまうものです。
勝っても負けても辞められない・・・。
それが依存症の怖いところです。
さて、パチンコ屋通いに目覚めた彼ですが、お金がなければパチンコ屋に行くこともできません。
給料の8割を保証してもらっているとはいえ、生活にゆとりはありません。
彼が使えるお金も限られています。
それでも、彼のパチンコ屋通いは止まりません。
それでも最初は、奥さんが出かけている時にパチンコ屋に行き、奥さんが帰宅する時間には自分も帰宅していました。
しかし、次第に歯止めが効かなくなってきます。
奥さんが帰宅する時間になっても、帰れない日が出てきました。
大当たりをして玉が出ている時は、途中で辞めることができません。
それに、次に来る時に狙う台まで探すようになってしまいました。
もう彼の頭の中にはパチンコしかありませんでした。
自分のお金がなくなると、持っている株を売却して軍資金に替えるまでになってしまいました。
ここまで来るともう病気です。
立派な依存症です。
さすがに奥さんも、彼のパチンコ屋通いに対して、苦言を呈しました。
それでもパチンコ屋通いは止まりません。
彼には、小学生の男の子がいました。
幼い頃から彼には逆らったことのない、大人しい男の子でした。
そんな男の子が彼に泣きながら言ったのです。
「パチンコ屋に行く時間があったら僕と遊んで欲しい」と。
さすがに、これは効きました。
やっと目が覚めた彼は、その時からパチンコを封印する覚悟を決めたのです。
PS。
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