呼吸法
呼吸法と瞑想は、うつ病の改善に即効性があるものではありませんが、うつ病の特徴である、不安感・恐怖感・焦燥感を少なくするのには非常に効果的なものです。
呼吸法も瞑想も様々な方法があります。どれも素晴らしいものだと思います。
ここでは、簡単に出来る呼吸法をご紹介します。
呼吸法の原則は、長く吐いて短く吸うです。
吐く息は長ければ長いほど良いと言われていますが、いきなり、長く吐くのは難しいかも知れません。
目安としては、30秒かけてゆっくりと息を吐き、吐ききったら一瞬止めてから自然に任せて吸います。
これを何回か繰り返して行うと気持ちがだいぶ落ち着くことが実感出来ると思います。
今、私が出勤前に実践している呼吸法は、3秒かけて足の裏から吸い(あくまでイメージです)吸った息をへその下(丹田)に2秒停めます。
この時に軽くお尻の穴を締めます。その後に15秒かけて足の裏から出します。
合計20秒です。これを6セット行うと120秒、2分になります。
これだけで、出勤前のザワついた心が落ち着いてきます。
2分ならば、忙しい出勤前の時間帯でも実践出来ます。
呼吸法は、比較的手軽にできるので、自分なりに工夫して、実践してみる価値は大いにあると思います。
☆瞑想法
瞑想法には大きく分けて二つの方法があります。
ひとつは仏教の臨済宗の公案のように、ひとつのことに集中する方法で、もうひとつは、曹洞宗の無念無想。
何も考えずに、起きてくる思いをそのまま客観的に起きるに任せるものです。
個人で瞑想を行うことは難しいと思うので、本を読んでみたり、瞑想教室に行くことがベストだとは思います。
私が、実践した超越瞑想(通称TM)は、瞑想教師からマントラを与えられます。
そのマントラを15分間心の中で唱えるというものです。
以上、ここまでは、私の著書「7分で分かるうつ撃退法」から引用しました。
もっと読んでみたいと思われた方はご購入頂けると幸いです。
うつ病の症状が重い時には、呼吸法法や瞑想法をしろと、言う方が無理だと思います。
しかし、抗うつ剤に頼っている限りは、完治させることはできないと思っています。
呼吸法と瞑想法の良い点は、脳と体をリラックスされることができる点です。
感情と呼吸には密接な関係があります。
腹式呼吸で心身の緊張を解くことで、眠っている時のようなリラックス状態になれます。
うつ病の時は、どうしても不眠になってしまうので呼吸法でリラックスすることは睡眠の補助にもなります。
また、深呼吸をすると脳に酸素が行くので、頭がスッキリします。
抗うつ剤で回らなくなった頭をスッキリとさせてくれます。
また、呼吸法を行うことにより得体の知れない不安感を和らげることもできます。
それは、副交感神経をスムーズに働かせることができるようになるからです。
副交感神経は、ホルモンや免疫の働きを正常化させる働きもあります。
副交感神経は、ホルモンや免疫の働きを正常化させる働きもあります。
だから、ストレス軽減になるのです。
これは呼吸法だけでなく、瞑想法にも同じことが言えます。
瞑想法と呼吸法は、同じ効果があると思って頂いても良いと思います。
うつ病の時は、無意識に浅い呼吸になっています。これはストレスのせいですが、浅い呼吸は様々な病気の原因にもなります。
日頃から意識して、腹式呼吸を心がけると良いと思います。
以上、ここまで書いてきたことは、すべて私の経験したことです。
私は、うつ病の苦しさから抜け出すために、仏教で言う「悟り」を開きたいと思いました。
そのために瞑想教室に通ったのです。
残念ながら「悟り」を開くことはできませんでしたが、その代わりに、うつ病の症状を軽減させることができました。
うつ病特有の得体の知れない不安感を消すために、抗うつ剤や頓服の精神安定剤を服用することが多かったのですが
呼吸法と瞑想法が、抗うつ剤の代わりになってくれたのです。
うつ病の治し方として、今回は、呼吸法と瞑想法をご紹介しました。
次回以降も、難治性うつ病を完治させた私の経験から感じたことを書いていこうと思っています。
それでは最後までお読み頂きありがとうございました。
