ストレスに敏感になり過ぎる

うつ病で休養していると、ストレスに対する耐性が次第に減少していきます。

外的ストレスを遮断するために休養をしていので、ストレスへの耐性が減ってくるのも当然です。

以前に、休養のし過ぎがうつ病が良くならない理由の一つとして挙げましたが

休養をし過ぎることでストレスに対する耐性が著しく減少することが問題なのです。

うつ病は適切な休養と適切な抗うつ剤の服用で回復するものです。確かに、それで回復していきます。

回復期が危険

回復するのは良い事なのですが、この回復期が危険な時期でもあります。

うつ病による自殺の多くは、この回復期に起こっているのです。

では、なぜ回復期に自殺が多いのでしょうか?

私の経験からお話すると、回復期に入るとそれまで働かなかった思考能力が働き出します。それに気力も回復して来ます。

症状が酷い時は、何もする気力が湧きません。自殺をする気力さえなくなるのです。

二度と地獄を味わいたくない

それが、ある程度回復して気力も出始めると、二度とあの地獄の苦しみを味わいたくないという気持ちが湧いてきます。

回復期であっても、気分の落ち込む時はあります。また、仕事への復帰も考え出すので、不安感も出てきます。

職場復帰を考えると不安になり、気分が落ち込むことがあります。この時に自殺を考えてしまうのです。

いつまでも休んでいる訳にはいかない、でも、職場復帰をするのは不安だ。職場復帰して症状が悪化したらどうしょう・・・。

そんなことを、考えると堂々巡りが始まります。その堂々巡りに疲れ果ててしまい、こんなに苦しむなら・・・。

また、仕事に行って精神的ダメージを受けるくらいなら・・・。

いつそのこと、死んでしまったほうが楽なのでは・・・。

そう思ってしまうのです。私の場合は、ここで実際に行動に起こしてしまいました。

処方された睡眠導入剤を1ヶ月分取って置いて、それをコンビニで買って来たワイン1本で一気に飲んでしまったのです。

幸いなことに、翌日、目が覚めましたが意識は朦朧としています。

その状態で車を運転したため、近所の家の塀に車をぶつけてしまいました。

それも2回も・・・。そのまま意識が飛びました。

気がつくと隣の家のご主人が駆けつけてくれて、私を家の玄関まで運んでくれました。

そこで、また意識を失いました。次に気がついた時は、妻と心療内科の医師の前にいました。

医師からは、「睡眠導入剤をそんなことに使うなら、あなたにはもう睡眠導入剤は処方しません!」と強く言われてしまいました。

医師の話しを聞いている間も意識は朦朧としていました。

後は、どうして家に帰ったのかも覚えていません。

それ以降、その日と翌日の記憶はありません・・・。

地獄の苦しみを味わうくらいなら・・・

うつ病の地獄の苦しみを再び味わうくらいなら死んだほうがまし・・・。

そう思ってしまうのは、どうやら私だけではないようです。

うつ病による自殺の多くがこの回復期に起こっているのがその証拠です。

回復期を上手く乗り越えられない

うつ病が良くならない理由の一つに、この回復期を上手く乗り越えることが出来ないことが挙げられます。

乗り越えられない主な理由は、繰り返しになりますが、二度と地獄を味わいたくないという気持ちです。

もちろん、回復期を上手に乗り切って、職場復帰を果たす方も多くいるでしょう。

そういった方達は、元々、プラス思考の持ち主あるいは、取り越し苦労をしないタイプの方なのではないでしょうか。

マイナス思考の方や取り越し苦労をするタイプの方達は、ついつい再発を恐れ、その恐れによって現実に再発を招いてしまうのです。

これも一種の引き寄せの法則なのでしょうか?

私を含めたマイナス思考の強い方達は、抗うつ剤に頼るだけでなく、考え方を変える必要があるのではないでしょうか?

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