Dの意志と言うのは、
ワシの好きなマンガ、ワンピースで、
ずっと謎のまま、しかし何か重大な秘密であるらしいのォ。
ワンピースのコミック52巻、507話の「黄猿上陸」で、
こんなシーンがあるんだのォ。
主人公ルフィの仲間、ニコ・ロビンが、
このDの意志というモンの意味を知ってると思われる、
海賊王ゴール・D・ロジャーの相棒で副船長だった、
シルバーズ・レイリーに対して、
「Dの意志って何?」
と、聴くシーンじゃ。
このロビンは、考古学者で、歴史を研究しておるんだがの、
ワンピースの世界では、900年前から800年前までの、
この100年間を「空白の100年」と呼び、
この100年の間に何が起こったか、まったくわからん。
だから、ロビンにとっては、その100年の歴史を知ることが、
彼女にとっての夢であり、使命でもあるんだのォ。
そして、Dの意志というモンが、それになんや関係もあるらしい。
だから、ロビンは、レイリーに対して、次いで、
「空白の100年に、世界に何が起きたか知ってるの?」
と、問うわけだのォ。
すると、
レイリーは、
「ああ、知っている」
と、答えるんだのォ。
もし、あんたがロビンなら、きっと大喜びじゃないかのォ?
だがの、このとき、ロビンは、どうしたかと言うとだのォ、
ルフィと一緒に旅を続けて、己の力で知るという道を選らんだぞ。
あんたに、このロビンのような行動が取れるかのォ?
己にとって、ほんとに大切なことは、
己の力でつかみとり、己でそれを解釈する。
その重要さを、ロビンは知っておるからこの行動だのォ。
ビジネスノウハウとかテクニックとか、
いわゆるハウツーモンを、安易に知りたがる奴多いのォ。
そりゃたしかに、もう誰かが知っておるならば、
無駄に時間を浪費するよりは、
手っ取り早く教えてもらって、実行することに注力したほうが、
効率がええ。とも言えるし、時間は大事だのォ。
だがの、それもまた、
安易にすがるのと、時間を貴重と考えて学ぶのでは、
大違いなんだのォ。
ノウハウなんてモンは、ビジネスセンスさえ磨けば、
必要なモンは、自然と己で気づくモンじゃ。
世のノウハウとかテクニックと呼ばれるモンは、
そうやって、センスのある奴が見出したモンだのォ。
安易な姿勢で知りたがり君のままでは、
あんたはいつまでたっても猿真似君に過ぎんぞ。
猿真似君は、所詮パイオニアには敵わんのォ。
センスを磨き、パイオニアになることじゃ。
ゼロから作り上げずとも、プラスアルファでもええ、
とにかく、安易に頼ることなく、
己の力を磨き、己を信じることだのォ。
それが、これからの時代の、Dの意志と言えるかもな。