1+1=? | 徳永秦の「社長を斬る!」

徳永秦の「社長を斬る!」

中小零細企業の社長に向けた言いたい放題のメッセージ

1+1= いくつじゃ?(笑)


1+1=2だのォ。これ小学校1年生にでもわかる問題じゃ。



だがの、前にコメントでも書いたがの、こんな単純な数式でさえも、

とらえ方によって、答えが変わるのォ。




たとえば、ワシが1人おる部屋にあんたが入ってきたとして、

さて、部屋には何人の人がおるか?と言うことならば、

これ、1+1=2で、答えは2人だのォ。



あんたとワシは、まったくの別人であるにもかかわらず、

数式にしてしまうと、単純に1+1=2じゃ。

人と言う共通項の元に、ひとくくりで「二人」だのォ。




ところが、あんたとその辺におる野良犬では、

1+1=2という式は、ふつう成り立たんな。

生物という共通項の元、ひとくくりで「二匹」とは言わんのォ。

それ、失礼じゃ。(笑)



だがの、こんな失礼な数式を成り立たせておるのが、

ペット産業じゃ。




愛犬家にとっては、犬はペットではなく家族同然の扱いだのォ。



だから、愛犬家にとっては、人と犬でも、1+1=2じゃ。

ここでは、ひとくくりで「二匹」ではなく「二人」だのォ。




ビジネスでは、往々にして、1+1=2という数式を、

顧客の中に成立させることで成果が出るモンじゃ。



逆に、成立しておらん場合は自己満足で終わっておること多いぞ。



まず、わかりやすい話からしよかのォ。



あんたが、1つ1万円のズワイガニを買ったとしよか?

その時に、店の人が、

足が何本か取れた、売りモンにならんような、

そんなズワイガニをもう1つサービスでつけてくれたとして、



あんたの中で、1+1=2という式は成り立つじゃろか?



成り立つ人もおるじゃろがの、

たいていは、1+0.5=1.5程度の喜びじゃないかのォ?



人によっては、こんな売りモンにもならんモンを渡して、

人を舐めておるんか?!と、怒る人もおるかもしれん。



だがの、もうわかってると思うがの、

こういうカニは、「わけあり商品」として格安で販売もしてるな?



最初からわけあり商品ならば、おまけの1つもわけあり商品つけても、

純粋に1+1=2だのォ。



1つ5000円のところを、今なら2つで5000円!

なんて、煽りも活きるわけじゃ。

つまり、この場合は、明確に、顧客の中で数式が成り立つのォ。




これ、別に物品販売だけに限らず、サービス業や、

いろんな業種業態で、使える考え方じゃ。



カニ同士じゃなくて、人と犬のように、

本来数式にあてはまらんようなモンでも、

ビジネスでは、1+1にせんとあかんこと多いぞ。



あんたは、顧客の中に1+1=2の数式を成り立たせておるかのォ?



ちょっとした感覚のズレやセンスのズレで、

あんたは成り立たせておると思っておっても、

肝心な顧客が認識してなければ無意味だぞ。



会社の業績が、売上が・・・・と、悩んでおるなら、

この数式が、顧客と会社の間で、

あるいは、顧客と営業マンの間で、成立してるか?


そこ、考えてみること大事だのォ。



もっとも、これ、業種や営業力の強さによっては、

1+1=2ではなく、3とか4にもできるがの、

それは、たいてい「ダマシ」に過ぎんことが多い。

よって遠からず破局を迎えることも多いから要注意だのォ。



さて、あんたの取扱商品(サービスも含む)は、

あんたの顧客の中で1+1=2が成立するような、

そんな提供の仕方をしておるかいのォ?



どうじゃ?これも、ひとつのビジネスセンスじゃ。