徳本一善オフィシャルブログ「-ICHIZEN-」by Ameba -7ページ目

青汁?箱根駅伝

面白い内容の箱根駅伝の見方をする著名人というか、もともと陸上界で活躍していた二人の箱根駅伝の考え方やアプローチの仕方が面白いと思ったので紹介を。

為末 大氏 http://twilog.org/daijapan


武井 壮氏 https://www.facebook.com/so.takei/posts/10202931252510977

これを読んで面白いと思ったので私も乗っかることに。

私はある意味当事者なので・・・。

為末さんの言うこともまた武井さんの言うことも分かるような気がします。

要するに視点の違いや、置かれている彼らの状況がはっきりみてとれるので面白いなーと。

為末さんの危惧する部分はまぁ後輩と言うのは多分僕でしょう。

当時オリンピックに出ていた為末さんと、僕の知名度はほとんど一緒かそれ以上だと彼は感じていたようです。

ここは武井さんのいう嫉妬でしょう。笑

ただ為末さんの視点では、例えば有名になりたいとか、誰かに評価されたいと強く願う選手にとっては全く為末さんの言うとおりな事が起こります。

どちらかと言うと、私を為末さんはモデルにして物事を考えて話している傾向があります(私ほど目立ちたがり屋な選手は実は長距離には少ないと思います。)

為末さんの言うとおり箱根で名をはせてしまうと、次はオリンピック、もっと言えばマラソンで活躍するのが当たり前と言う世間の先入観はあるでしょう。

事実私はオリンピックに出場できず箱根のスターは全くもって役に立たないだとか世界で活躍できないと散々な言われようです。活躍できないことが駄目なんだという評価を世間からされるわけです。ダメ人間扱いされてる気分になります。

箱根駅伝で活躍したら世界でも活躍しなければいけないとだれが決めたんだ?となるのは当然です。

またその強烈な世間の評価に耐えられなければ、幸福感どころか社会に適応できなくなる可能性は十分あるでしょう。

目指すのは本人自身なのに世間の目にスポットを当てられると為末さんのいう空虚感や幸せだと感じなくなるというのはそこにあるのかなーと。幸福論でいえばということですかね。

しかし大半の選手には当てはまらないのかなーと思います。大半の選手は就職活動です。実業団に行くことがある意味目標で世界を目指している選手は本当に一握りです。

ただ山の神はこのようなプレッシャーを相当感じてるのではないかなーと推測してます。

そして真反対のように聞こえる武井さんの言い分はある意味経営者側と言うか、芸能界側と言うか何も問題ないのは確かなのですが、世界に通用する選手を箱根駅伝から!という視点から見るとどうしても箱根の弊害があるのではないかという視点も否定までは出来ないかなーと。

もちろん箱根のおかげでこれだけ長距離が盛り上がっているのは確かだし、マラソンや駅伝におんぶにだっこで日本陸連は潤っているのも間違いないと私も思います。

その中心が箱根駅伝なのです。

箱根駅伝やマラソンが無ければ今頃陸上競技なんぞ只のマイナー競技で終わってるでしょう。

全ての競技において、この他に人気を出すという意味で陸上界発展の可能性があるのは100mの日本人初の9秒台というところだけな気がします。

たとえハンマー投げでオリンピック金メダルを取っても日本選手権での観客数は飛躍的に伸びるわけでもなくさみしい日本選手権です。100mの9秒台になれば増える可能性は十分あると私は見ています。(まぁ競技会そもそもに何の工夫もされていないのでその辺もかえなければさみしい物でしょうが)

たぶん武井さんは箱根を通じてその他の競技なんとかしろよ!って言いたいのかなーと思います。(箱根駅伝がうらやましいなら、他の競技もそうなる努力をしろと言うことなのではないでしょうかね)

まぁ文書力があまりない私は、なかなかうまくこの二人の書いたことにたいして理解が乏しいでしょうが、感想としてはそんな感じです。

私が思う最近の箱根は少し危惧しています。リアルな部分がかけてきてる気がするんです。
行ってみればドラマが優先されすぎていて私はまるで青汁の宣伝でも見ているかのようです。

今回、ニコ生動画で解説というか雑談の番組に出演して(すごい楽しかったです!笑)箱根駅伝ってこんなだったけ?って思ってみていました。

なんとなく選手がかわいそうな気もします。もちろんお祭りで良いのでしょうがもっと勝負の部分というか本来の走る魅力というのが伝わって来ません。

リラックマの人形がいたり、フリーザがいたり、選手がジョジョ立ちしたり、面白いんですけどね。でも私としておばあちゃんがどうとか、増田明美さんじゃないですが、プライベートの話はあまり要らない。

それより、大学の名前を背負うとはどういうことなのか?世界に行く為の箱根とはどういうことなのかをもっとリアルに表現してほしいんですよね。(オムワンバのアクシデントはもの凄くリアルに感じました。あと窪田君の追う気でいって全く期待にこたえられなかった自分の走りに対しての憤りを表情に表わしているところとか)

一年かけてこの舞台に立つのはリアルなのです。でもおばあちゃんの為に人生かけて走ってるわけではないと思うのです。それは一つのきっかけで、それ以上に勝負にこだわる各校の伝統の部分にスポットをあてて欲しいなーと。

「ある意味行き過ぎてきた。何かそれで青汁みたいに商品を売るのか!w」と私は思っています。

そういう意味では、視聴率が気になります。今年は歴代13位だそうです。最高瞬間視聴率も僕が箱根を走っていた時の方が高かった。(まだ何となくリアルの部分の方が多かった気がするんですよね)

裏番組が面白くなったのか、インターネットで見られるようになったからなのか?それとも僕みたいにただ単に箱根駅伝のリアルな部分が見えなくて面白くないのか分かりませんが莫大な資金が動く中で、採算を取ることが出来るのかは興味深いです。

なんにしろ武井さんの言うとおり、箱根があるから私は仕事があるのです。箱根駅伝があるからこそ多くの人がそれに携わり潤うことが出来る。

それの何が悪いのかさっぱり分かりません。笑

ただ箱根駅伝はもっともっと国民に愛される大会になって欲しいと思うのは間違いないです。


とまぁ書いてて疲れたのでこの辺にします。