徳本一善オフィシャルブログ「-ICHIZEN-」by Ameba -5ページ目

東京マラソン

少し、自己分析の話を真剣に。

東京マラソン結果は22位?の2時間14分59秒でした。

正直悔しいです。

目標は2時間12分台でした。練習もできていたし、手応えも十分でした。

感じた事は

今回1月の上旬に30km2回、35km1回以降は20kmまでのトレーニング以外やっていませんでした。
それがもろに後半に響いた感じです。去年2回マラソン走っていてイメージができていたので、走り込みよりも体調と故障しない身体を作る事を優先してレースに挑みました。

1kmの入りが2’59秒でしたが正直楽すぎてこれで!?っと思ってたのですが、3kmの通過が9分1秒でそこで身体の楽さよりも後半の事を意識し一旦リズムを3分5秒にあわせました。

しかし10km過ぎて一人単独走になり3分5秒ペースぐらいでリズムよく押していったのですが、15km以降向かい風をすごく感じました。ペースが楽だったのは追い風のせいだったのか?って思うほどでした。

そこあたりからリズムが狂いだし3分10秒になったときに焦ってしまいフォームが少しおかしくなった気がしました。選手を多少拾っていきましたが、追いついた選手の後ろで走るとリズムよく楽に走れるのですが、若干ペースが遅いのですぐにまた一人で走る状態でかなりエネルギー使ったのだと思います。

後はズルズルとペースが落ちていきながらなんとか最低限ペースを守るのが精一杯な走りでした。

走り込んでない分、レースのペース配分を意識しすぎた事が原因だと思います。やはりある程度は状況に応じて流れに乗り、身体と対話して走る事が重要でした。

何となくは分かっているのですが、安全運転な走りになってしまいました。(安全運転になってしまった理由は他にもあるのですが・・・)

良かった点は、失敗したマラソンでセカンドベストの2時間15分を切れたのは良かったかなと。
防府でベストで走った時は後半しっかり力がある感じで最後まで走れた感じでしたが、今回は全く足に力が入らなくなってもある程度ペースが落ち込まなかったのは自力がついているのかなと。


課題は実業団時代にやっていた走り込みではなく、足そのものが42km走っても疲れない足を作ることだと思います。

これは、タイプがあるのですが運動生理学的な話をすると、遅筋繊維が多い選手はあまり走り込みをしなくても案外後半もすいすい走れてしまうんですよね。(走り込みの練習も結構ガンガン入れられたりします)

でも私はどちらかというと速筋繊維が多いタイプ。このタイプはマラソンを走るのにはかなり難しいのです。しかし走れない事はないといった感じでしょうか?(走り込みはガンガンできません、疲労がたまりすぎるのです)

まぁ速筋繊維でもaとbというのがあって。(詳しく話すと長くなるので省略しますが・・・)そこまでは検査してないので自分がどちらかなのかは分かりませんが。

まだそのトレーニングがどんなものなのかは秘密ですが、私自身人体実験(言い方悪いですが・・・)の被験者なのでその疲れない足を作る方法を行いたいと思います。

もう一つは、ランニングエコノミーが非常に悪い。佐藤悠基と今心拍計でトレーニングの心拍数を計測していろいろ参考にしているのですが、おそらく循環器系の能力は私の方が高いのではないかという事が分かりました。なぜなら同じような練習でも私の方が心拍数が上がらない。もちろん年齢的なものもありますし、VO2MAXなど計測すれば差が出るのかもしれませんが。

ではなぜ佐藤悠基のパフォーマンスがはるかに私より高いのか?

一番の理由は「ランニングエコノミー」にあると思います。(その他筋力バランスなど彼と比べて劣っているのは盛りだくさんですが・・・・)

私の走りは、今や動きのバランスは最悪です。よくもまぁあんな動きで走ってるなーと自分でも思います。(一番良いときの動きと比較すれば本当に今の自分が嫌になるぐらい違います)

そこをなんとか修正しないといけません。しかし修正の仕方が正直自分の主観的な物だけではどこをどう治せば良いのか分かりません。

長年いろんなところを故障し、悩まされ知らず知らずにバランスを崩しながら私の身体は「今の動きならなんとか走れるよ」って完成されたものなのかもしれませんが、速く走るためには治さないと行けない・・・。

今必死でそういった信頼のできるバランスを見てもらえるトレーナーを捜しているところです。(もちろん運動解析の研究もやっていかないといけないでしょうが)

このランニングエコノミーをしっかり見直せばおそらくまだまだ自分の限界は超えられるのではないかと思っています。

大きくこの2点が課題です。

最近は、走る事が楽しくなってきました。正直私は高校生ぐらいから走る事が嫌で、大学、実業団時代は走る事が楽しいと思った事はありません。

ではなぜ走っていたのか?といえばまぁいろんな理由があるのですが、一番の理由は「走る事でえられるものが欲しかった」ということです。

しかも中学、高校のときに楽しいと感じていた感じとも少し違った感じで楽しいのです。

私は今、現役と言えば少し違う気もしますが、自分自身の限界を超えるために走っています。また大学の駅伝部の監督として選手を指導し、ニューバランスのシューズ開発にも関わっています。

良く現役と指導者の両立は無理だという話を聞きますが、私はそうは思いません。

しかもできないと言われる事を、できたとしたなら絶大なリスペクトをされるはずです。

英雄になる人は、できないと言われる事をするからこそ英雄になる訳で。

私もそういう強烈なリスペクトされる人になりたいと思っているのだと思います。

ただ一つ「走るという事からすべてにおいてブレていない」ここは大事なことなのかな?と思ったりもしていますが。

指導者としては新米も良いところなのでとにかく勉強します。

走る事に対しての医学、科学、経験、この三つをやっていかないといけないと感じています。(世界から遅れる理由は個々だと感じています。けして日本人の能力は劣っていないと信じています)

指導者で走っている人の中では、一番強いのは自分ではないかと思います。

これを武器にして、しっかり精進していきます。

とまぁ東京マラソン走ったので報告です。笑