『みな名所』『夢の契りを待たふよ』『幽玄』 | けいきちゃんのブログ

🌸世阿弥の創造性2


「みな名所にてぞ候らん、御教へ候へ」

   (パノラマ手法と名所教え)

 ☆京都と奈良の国境にある奈良坂に立って

 *旅僧と老人はパノラマを説明している
 ☆パノラマの手法

 *「旅」と同様に名所への人々の関心の上に立つことは明らか

 *歌枕に現れる地名の力が、能の中でも意味をもつ

 *地名は歌の記憶にかかわり、「名所」の記憶にかかわる
 ☆能は身体による視覚芸術である

 *世阿弥はその限界を超えていこうとした

 *どの様に、身体の周辺にヴァーチャルな現実を作り上げるか

 ☆世阿弥は、ヴァーチャルな世界を構築して

 *そこに身体を立たせるのが、世阿弥の創造の方向であった

 

⛳「みな名所にてぞ候らん、御教へ候へ」
 (世阿弥が自身の能楽の教えの中で用いた表現)

 ☆「みな名所」

 *すべての場所、あらゆる場面という意味

 *能楽の舞台に限らず、日常生活のあらゆる場面においても

 *能楽で学んだことを活かすことができるという意味

 ☆「候らん」

 *「~であろう」「~なのであろう」といった推量や願望を表す

 ☆「御教へ候へ」

 *敬語で、「お教えいたします」という意味

 ☆全体の意味

 *能楽の教えは、あらゆる場面で役立つものである

 *それが、私が皆さんにお伝えしたいことですとの意味

 

⛳「夢の契りを待たふよ

 (夢の編集機能)

 ☆「夢」は、世阿弥が発想した作品のもっとも重要な要素

 *世阿弥にとり創造とは、 「切断」の効果の演出であった

 ☆創造は、惰性化した物語の時間を切断して

 *新しい姿で「物語」を表現してみせることである
 

「夢の契りを待たふよ」言葉の意味と解釈

 ①夢を共有し、共に実現することを期待する

 ➁再会を待ち焦がれる

 *夢の中で会った相手との再会を待ち焦がれる切ない気持ちを表す

 ③叶わぬ恋の切なさ

 *叶わぬ恋に対する切ない想いを、夢という形で表現している

 ☆具体的な文脈での解釈例

 ①「夢の契りを待たふよ」と恋人に語りかける

 ➁「夢の契りを待たふよ」と故郷を思いながらつぶやく

 ③「夢の契りを待たふよ」と未来に向かって叫ぶ

 ☆「夢の契りを待たふよ」のまとめ

 *非常に美しい響きを持ち、人々の心に深く響く言葉

 *文脈や状況によって多様に解釈できますが

 *普遍的なテーマ「夢」「希望」「未来」が挙げられる


⛳「ことさら当芸において、幽玄の風体第一とせり」

 (ブランドの創出)

 ☆当芸において、幽玄の風体第一とせり

 *白鳥が白い花をくわえて立っている、これが幽玄である
 *ブランド・イメージを世阿弥は一代で確立した

 *能といえば、美しいものとなった

 *美しくなければ、能ではないと世阿弥ははっきり言った
 ☆老人であっても、そこには幽玄がある

 *花が散るのは美しい

 *その花が散る姿が老人の幽玄である

 

⛳世阿弥の「幽玄」という言葉

 ☆「幽玄」という言葉

 *『花鏡』の中で頻繁に登場する重要な概念

 ☆「幽玄の風体第一とせり」の意味 

 *「能楽は、幽玄な雰囲気を出すことが最も重要である」という意味

 ☆幽玄とは

 *言葉では言い表せない奥ゆかしい味わいなどを指す

 *能楽においては、幽玄な雰囲気を出すために

 *俳優の所作、謡、音楽、舞台装置等が総合的に調和することが必要

 ☆世阿弥が幽玄を重視した理由

 *幽玄という概念は、仏教の思想と深く結びついている

 (能楽は、仏教的な世界観を表現する芸術として発展させようとした)

 *幽玄は、日本の伝統的な美意識である「わび・さび」とも共通する概念

 (自然の美しさや、時間の経過によって生まれる味わいを表現する)

 *幽玄は、能楽を他の芸能と差別化する上で重要な要素でした

 ☆「ことさら当芸において、幽玄の風体第一とせり」のまとめ

 *能楽における幽玄の重要性を示すものであり

 *世阿弥の美学の核心を捉えた言葉と言える

 *幽玄という概念は、日本文化の深遠さを象徴するものであり

 *現代においても、その美しさを追求する人々が多くい

                      (敬称略)
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⛳出典、『世阿弥の言葉』

 

 

 

『みな名所』『夢の契りを待たふよ』『幽玄』

(ネットより画像引用)