🌸ハダカデバネズミ（老化しない奇妙な生き物）
☆ハダカデバネズミは地下にトンネルを掘り生活している
☆トンネルの中は温度が安定し、保温のための体毛は退化した
☆口を開じたままトンネルを掘れるように、歯が出た構造に進化した
⛳ハダカデバネズミは、アリに類似した生活である
☆ハダカデバネズミは哺乳類であるが「
＊地中生活をする昆虫のアリに生態が似ている
☆ハダカデバネズミも、アリと同様地中にコロニーを作る
☆子どもを産むための１匹の繁殖メスの女王と少数の繁殖オス以外
＊他ハダカネズミはオスもメスも生殖器官が未発達
＊子孫を残すことのないソルジャーとワーカーで
＊役割分担されている
☆ハダカデバネズミは、昆虫とは別の進化を遂げた哺乳類の仲間
＊極めて珍しい性質である
⛳哺乳類のハダカデバネズミのアリやシロアリとは異なる点
☆アリやシロアリはクローンの子孫を残すことができる
☆哺乳類はクローンの子孫を作れない
＊アリやシロアリは１日数百個の卵を毎日生み続ける
＊ ハダカデバネズミは２ヵ月余りの妊娠期間があり
＊１回あたりの出産数は１０匹程度である
☆ハダカデバネズミは、アリやシロアリのように、階級が分かれていない
＊どのメスも女王、どのオスも王になる資格がある
☆女王は群れの秩序を守るために常に巣の中を回りながら
＊フェロモンを分泌し、ワーカーたちの繁殖行動を抑える
☆ワーカーと呼ばれる個体も、生まれながらのワーカーではない
＊ワーカーは、女王の糞を食べることで初めて母性を獲得して
＊女王の産んだ子どもを育てるようになる
⛳ハダカデバネズミには、老化現象が見られない
☆「老化しない」のは、不思議に思えるが
＊本当は「老化する」方が不思議なのだ
☆人間の体はずっと同じものを使い続けているわけではない
＊人間の体は細胞分裂を繰り返しており
＊常に新しい細胞が生まれ続けているのである
＊肌の細胞であれば、 １ヵ月ですべて新しく生まれ変わる
☆私たちの肌はどう見ても赤ちゃんのようにピチピチではない
＊細胞が老化するというプログラムを持っている
⛳細胞分裂を繰り返す単細胞生物「老いて死ぬ」ことはない
☆単細胞生物が多細胞生物へと進化をしていく過程で
＊生命は「老いて死ぬ」という仕組みを作り出したのだ
＊「古いものを壊し、新しいものを創り上げる」
＊生命が作り出したシステムである
☆「死ぬことのない」単細胞生物は古いタイプ
＊「老いて死ぬ」生物は、新しく高度なタイプなのだ
☆細胞の中の染色体には、テロメアという部分がある
＊テロメアが、細胞分裂をするたびに短くなるのが老化の原因だ
＊テロメアは老いて死ぬために用意されたタイマーである
☆テロメアが死へのカウントダウンを刻んでいくのだ
＊テロメアさえなければ、人は老化することなく、不老不死が実現出来る
☆ハダカデバネズミはこの老化の仕組みをなくしてしまった
＊ハダカデバネズミが「老化」という仕組みを退化させ
＊ハダカデバネズミは餌が少ない乾燥地帯を生き抜くために
＊地下にトンネルを掘って生活をしている
＊分業の進んだ群れを作り、厳しい環境を生き抜こうとした
☆ハダカデバネズミのワーカーが老化しないのは
＊繁殖メスが次々に子どもを産んで
＊コロニーを大きくしていくから
＊群れを構成しているワーカーたちは
＊すべて一匹の繁殖メスから生まれた兄弟姉妹となる
☆ハダカデバネズミは生まれた子どもはみんなワーカーで
＊子どもを産むことがないから、世代交代をすることがない
＊兄弟姉妹を増やしていく、ハダカデバネズミの繁殖方法
＊古い個体が死ぬ必要がない
☆古い個体も、新しい兄弟姉妹と同じように
＊巣のために働いた方が、集団は大きくなるし、集団の力にもなる
＊結果、ハダガデバネズミは老化することなく長生きなのだ
☆ハダカデバネズミ、すべての哺乳類が老化していく中で
＊老化しないという性質は本当に不思議である
＊ハダカデバネズミの寿命は明らかではない
＊ハダカデバネズミ、病気にも強く
＊がんになりにくい仕組みも持っている
（敬称略）
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⛳出典、『生き物の死にざま』
「ハダカデバネズミ、老化しない」「世代交代無し」「子ども兄弟姉妹」
（ネットより画像引用）