「ランとラン菌」「アーバスキュラー菌根菌」 | けいきちゃんのブログ

🌸大事な共生相手を攻撃する理由

菌の助けなしでは独り立ちできない華麗なランの花
 ☆ランの種子は、非常に小さくて、1mm以下が多い

 *ある種のランの種子の重さは米粒の1万分の1

 *その種子が発芽しあの華麗な花を咲かせる

 ☆ランの種子は自力では発芽することができない

 *ランは、種子が風に吹かれて遠くまで飛んでいく

 ☆ランが発芽するには条件がある

 *種子が降りた場所にラン菌と呼ばれる糸状菌がいることが必要

 *ラン菌が存在しランは発芽することができる

 *デンドロビウムのような着生ランだけでなく

 *湿地で生育するサギソウのような地生ランでも同様です

 ☆ランとラン菌との関係は 共生関係

 *共生といっても、仲良く助け合って共存していない

 *ラン菌は、ランの種子を腐らせて、自分の栄養分にするために

 *種子の内部に侵入しようとする

 *種子のほうが一枚上手で種子は特別な抗菌物質を作り

 *ラン菌の成長を制御したうえ、ぺロトンを作らせ防御する

 *ペロトンは植物体の深部に侵入することができず、大きくなる
 ☆ランの種子は、できたペロトンを消化し、栄養分にして発芽する

 *発芽したものは、プロトコームとなり

 *菌類との複合体を形成したのち、成体となります
 *種子が十分な抗菌物質を作れない場合は

 *菌のほうが優勢になり、 種子を腐敗させて自分の栄養分にする

 *まさに食うか食われるかの関係
 ☆生育したランの根にもラン菌がいる

 *ランとラン菌は共生状態にある

 *ランは光合成産物を供給する

 *ラン菌は周りにあるセルロースを加水分解した炭素化合物を供給する

 ☆ランとラン菌の関係は当初、片利共生であったものが

 *その後、相利共生になった


⛳同居か別居化、菌と根の共同生活
 ☆ランとラン菌のような関係はランに限ったものではない

 *このような例は多くの植物に見られます

 ☆植物の9割は何らかの菌根菌と共生している

 *どの菌根菌も、植物と共生しないと

 *生きていけない絶対共生性の菌類です

 *内生菌根菌の代表はアーバスキュラー菌根菌

 *外生菌根菌では、松茸やフランス料理のトリュフ

 ☆松茸やトリュフが高価なのも

 *生きた植物にしか共生しないのが大きな理由
 ☆アーバスキュラー菌根菌の胞子

 *微生物のなかではかなり大きいです
 *アーバスキュラー菌根菌は共生後、土壌中に菌糸を伸ばして

 *リン酸や水分などを吸収し、樹枝状体を通して植物に与えはじめる

 *値物の根の代わりをし、根が届かない幅広い土壌中まで

 *菌糸を伸ばして栄養分を補給するの

 *植物は、光合成で得た炭素化合物を菌に提供して共生している
 ☆野生植物は自力で栄養分を摂取しなくてはならない

 *栄養分の少ない痩せた土地における菌との共生

 *植物にとって非常にメリットがある

 ☆リンが不足している土地

 *アーバスキュラー菌根菌と共生した植物
 *そうでない植物とくらべて非常に生育が促進される

 ☆植物の三大栄養源(窒素・リン酸・カリ)

 *リン酸は、根から吸収しづらい厄介な性質を持つ

 *アーバスキュラー菌根菌の利用価値は非常に高いので

 *宿主となる植物も取り込んで共生する道を選んだ
 ☆人間がリン酸化学肥料を開発し畑に施すようになると

 *特に菌根菌に頼らなくともよくなり、その役割は減少した

 *アーバスキュラー菌根菌を利用する栽培体系を作ることは

 *植物の将来にとって重要だ

アーバスキュラー菌根菌を農業で利用する
 ☆アーバスキュラー菌根菌と共生することは

 *リンやミネラルといった栄養分の補給以外にもメリットがある

 *乾燥に対して強くなり、耐病性も向上する

 ☆実際に抵抗性が増した例として

 *アーバスキュラー菌根菌を施すと

 *根腐れ病を起こすセンチュウの数が減ることが報告されている

 ☆アーバスキュラー菌根菌の役割は極めて大きい

 *例外として、アブラナ科とアカザ科の植物とは共生しません

 ☆アーバスキュラー菌根菌を共生させた作物の跡地で栽培すると

 *リン酸肥料を半分に減らしても収量は変わらなかった報告がある

                    (敬称略)

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(ネットより画像引用)