🌸共生のルーツは「盗っ人」だった3
⛳フグ毒はどこから来たのか?
☆フグは毒を持ち、当たると死ぬ
*特に卵巣や肝臓には猛烈な毒を持っている
☆クサフグを釣り上げると、フグは大きく見せるため膨らむ
*クサフグは皮膚にフグ毒を持ち、膨らむと同時に毒を放出する
*釣り人の立場からすると、ただただ厄介な代物
☆フグ毒を持つ海洋動物はたくさん存在する
*扁形動物、紐形動物、ヤムシ類、甲殻類、巻貝等の一部
*これらのフグ毒を持つ動物は、フグ毒で死なない
☆フグ毒を保持する動物が広範囲である
*食物連鎖でフグ毒は、盗毒として蓄積されていることを意味する
☆最初にフグ毒を産生するのは、ビブリオ属などの海洋細菌
* フグ毒は、腸内共生をしているフグ毒産生細菌に由来するもの
*それが食物連鎖で伝わっている
☆ふぐ毒と海洋細菌の共生は「任意共生」
*フグ毒を産生している腸内細菌は海水中で生存できる
*フグ毒を持つ動物は、腸内細菌を除去しても生きられる
☆フグ毒を持つ動物は、 フグ毒を含む食べ物を好む傾向にある
⛳フグ毒を持つ理由
☆フグは「捕食されるのを避けるため」ふぐ毒を持つ
*海のなかで、 フグは速く泳ぐことはできない
*しかし、フグを捕食する動物はほとんどいない
* 他の動物においても、 フグ毒は防御用に使用されている
☆ヤムシやヒョウモンダコは、噛みついたときにフグ毒を注入
*外敵が出現してもヒョウモンダコは逃げない
*ヒョウモンダコは、逃走用の墨袋を持っていない
⛳陸上でトラフグを養殖することができる
☆餌も無毒すると無毒のトラフグが出来る
☆ゴマフグの卵巣を塩漬け等にして毒を抜き、販売している
*処理方法は、 一年間ゴマフグの卵巣を塩漬けする
*その後二年間、糠漬けにする
*毒がなくなるメカニズムについては分かっていない
☆生物は、毒のような物質でも利用できるとあれば取り込んで利用する
*役に立つものであれば「共生」の方向に持っていく
*進化の過程では、これらの試みが幾度となく行われてきた
(敬称略)
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⛳出典、『「利他」の生物学』
「フグ毒」「任意共生」「毒の無いフグ」
(『「利他」の生物学』記事他より画像引用)