大腸がん(高・中・低・未分化)とは | けいきちゃんのブログ

🌸管状腺癌の病理組織学的特徴

 

 ☆腺腔形成の明瞭な腺癌を管状腺癌という

 ☆癌腺管は,円柱上皮あるいは立方上皮から構成されている

 ☆腺腔形成の状態で、高分化型と中分化型に亜分類される
 ☆高分化型は、円柱上皮からなっている

 *癌は明瞭な管状腺管を形成し、硬性型は例外的にしか存在しない
 ☆中分化型は,立方上皮からなる腺管で構成される

 *腺腔形成が高分化型ほど完全ではない

 *間質量は多くの例で中等度以下だが,硬性型をとることもある

 

🌸大腸の低異型度癌と超高分化腺癌 

 

病理総論的に腫瘍の分類

 ☆病理総論的な腫瘍組織学的類似性の分類

 *発生母地との正常組織との組織学的類似性より

 *高分化・中分化・低分化・未分化に分類される

 *分化度が高いほど,正常組織に類似する

 ☆腫瘍組織学的類似性とは逆の分類

 *正常組織からの組織学的乖離の度合いを表す用語異型度

 *乖離の程度が低いものは低異型度、高いものが高異型度

 ☆分化度,異型度ともに腫瘍の細胞像に用いられる

 

大腸の上皮性腫瘍は構造分化度より分類する

 ☆高分化腫瘍(腺腫,乳頭腺癌,管状腺癌 : 高分化)

 ☆中分化腫瘍(管状腺癌 : 中分化)

 ☆低分化腫瘍(管状腺癌 : 低分化)に分類

  ☆高分化腫瘍&超高分化腺癌

 *細胞異型度から良悪性の鑑別がなされるが

 *細胞異型度が低く癌とは診断できないものもある

 *超高分化腺癌でも、粘膜下層に浸潤を来しているものがある

 *超高分化腺癌は“浸潤”“転移”という診断用語

 *その組織診断基準が確立されているわけではない

 ☆低異型度癌

 *超高分化腺癌の同義語として用いられる

 *高分化腺癌をその細胞異型度から

 *低異型度癌と高異型度癌とに分類する

 

大腸癌手術後の転帰とその経過&組織型との関係

 ☆408例を組織学的に分類

 *治癒切除例は、その生存率・再発形式,・再発時期で検討

 *非治癒切除例も、その生存期間・非治癒切除の理由等を検討

 ☆大腸癌切除例の組織型は高分化腺癌が多い

 *中分化腺癌, 粘液癌が続き、他の組織型は少数であった

  ☆直腸癌治癒切除例の5年生存率

 *リンパ節転移の有無や深達度を一致させても

 *中分化腺癌の方が高分化腺癌より5年生存率低かった

 ☆直腸癌治癒切除例と非治癒切除例比較

 *再発死亡した症例の生存期間

 * 高分化腺癌より中分化腺癌の方が短かった

 *直腸癌では、中分化腺癌は高分化腺癌に比べ悪性度が高い癌である

                      (敬称略)                                     
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⛳出典、『胃と腸』

 

 

大腸がん(高・中・低・未分化)とは

(『胃と腸』記事他より画像引用)