人類史における宗教の淵源(2) | けいきちゃんのブログ

🌸人類史における宗教の淵源(2)

 

宗教と淵源としてのアニミズムとフェティシズム

 ☆19世紀文化人類学者が独自の宗教進化論展開した

 *宗教は「アニミズムー多神教ー1神教」と進化した考え方を展開

 *西欧・キリスト教優位の宗教観である

 ☆未開・非文明では、下記の考えが支配的

 *アニミズム(全ての物に霊がある)とフェティシズム(偶像、呪物崇拝)

 *それが多神教へと進化、さらに文明化とともに1神教へと成熟する

 ☆アニミズムは未開社会の特質ではない

 *時代を超えた人間の特質ともいえる

 ☆現代社会のフエテイシズムの代表例

 *商業主義で、増幅されたブランド商品への信奉、呪物崇拝の延長だ

 ☆「神らてる」という表現が飛び交う現代社会は

 *究極の「多神教」状態にあるともいえる

 ☆我々自身は、アニミズムとフエティシズムの中で生きている

宗教の二つの淵源
 ☆宗教は人間の心に2つの要素の淵源をもつといえる
 *一つは、「聖なるもの」への意識

 *一つが、心の内なる価値への意識(自らを律する規範への目覚め)
 *人類史における内面的価値、「道徳の誕生」に結びつく

 ☆道徳、良心、利他行動の進化

 *血縁を超えた他者に対するモラル

 *集団内の「黄金律」として、集団を効果的にまとめる上で有効

 

人間にだけ道徳性がある考えは正しくない

 ☆道徳性とは神から押し付けられたものでもない
 *人間の理性から導かれた原理に由来するものでもない

 ☆道徳は、進化の過程で、動物が営む社会生活の必然から生じた

 *相手を思いやり助け合い、ルールを守り、公平にやる

 *道徳性を持つのは、動物も人間も同じだ

 

宗教の誕生

 ☆動物の感情に働きかけ、人々を結束させる信念と実践のシステム

 *社会的関係性の中で自らの位置を問い掛け

 *共有できる価値に向き合う視界が生まれた
 ☆社会へ良好な関係を保つため

 *自制心・他者への配慮が必要になった

 ☆自制心・他者への配慮が「世界宗教」の誕生の伏線になった


人間が宗教に心を寄せる瞬間 の「回心」とは
 ☆人間が宗教に心を寄せる瞬間

 *懐疑的知性が神の存在を意識する瞬間を考察が「回心」である

 ☆よってたかってイエスを殺してしまったユダヤ入社会

 *最後まで「愛」を語り続けていたイエス

 *イエスの人格的印象が鮮烈に蘇り

 *それが復活の日を信じる心に火を点けたといえる

 ☆日本における批判的知性の代表ともいえ芥川龍之介

 *クリスト教は、クリストの作った教訓主義的な文芸に過ぎないと

 *芥川龍之介は言い切っている

 ☆その後、芥川キリストを「詩的正義」として愛し

 *キリスト教へと「回心」していった

 ☆転換点を示唆するのが「さまよえる猶太人」
 *芥川における個人的体験だが

 *人間にとって、宗教が心に入る瞬間を示唆している

                      (敬称略)                                     

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⛳出典、『人間と宗教』

 

 

 

人類史における宗教の淵源(2)

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