禁断の左側(後編)
通天湖ボートトラウト後半戦
いいですか？
心して読んで下さいよ？
今回のプレデターは一味違いますよ？
ゴーストタウンと化した禁断の左側エリア
実はここだけの話し
以前ここのマネージャーにも聞いたことあるんですが川筋のある右側と湧水のある左側とでは微妙に水温の差が生じ冬場の低水温時はどうしても少しでも水温の高い右側にサカナが寄って行ってしまう傾向にあるようです
(高水温時はその逆パターンも有り)
しかしマネージャーも言ってました
｢だからと言ってなにも全部が全部そうとも限りませんよ｣
｢未だに左側ウロウロしてるやつらも少なからずは居るはずですよ｣
そんな訳で左エリアのポイントっぽいポイントをシラミツブシに攻めまくるもののかれこれ4時間全く持ってアタリのアの字すら無し
まさに
｢こっち側ホンマにサカナおるんか～い？｣
って感じでした
少し補足入れれば
｢マ、マママ、マネージャーのウソつき～｣
って感じでした
しかしだからと言ってマネージャーの仰る通り全てのサカナがこの左側エリアから消え去ったとは到底思えません
探せば絶対どっかにいるはずです
そんなラスト30分
最後にダメ元で入った左側ダムサイド
(の、端っこの端っこの超端っこ)
で息子が遂にとあるハニースポットを見つけ出しました
そこそこって
ええっ!?
いや、いかんだろ？
そんな誰も狙わんような道路際の超どシャロー？
流石にサカナおらんだろそんなとこ？
するとどうでしょう
な、なんのパターンなん？
いったいなんのパターンなんそれ？
も、もしかしたらこれって？
ええ、実はここ
例のあの
二日前ここのスライダーから湖にぶち込まれたものの未だに右行くかどこ行くか迷ってアタフタしてるトラウト達が少なからずとも小さな群れを作ってまだここの岸際に固まってベッタリ貼り付いてるんじゃないでしょう？
そうでも思わんと説明つかんだろこの謎のおサカナ密集率？
そんな訳でタイムアップ
しかしラスト30分でまさかの左側での入れ食いモードってあんた．．
しかもそんな誰もやらんような根掛かり覚悟の超ドシャローの障害物きわっきわにルアーぶち込んで行くなんて発想
普通は誰もせんだろ？
しかしそれでも釣れればこれもまた一つの立派な正解です
あえて魚影濃い右側を捨て地獄と呼ばれる左側で息子の起こしたこの奇跡の大逆転劇
息子にはきっとヘタに頭デッカチになってしまった私らのような｢どうせこんなトコ投げても無理やろ？｣とか｢こんな誰もやらんようなポイント投げるだけムダやろ？｣とかそんな既成概念が一切無いんだと思います
帰り際マネージャーにこの大逆転劇の事を話したら
｢やっぱりそうでしょ？あそこら意外にブレイクになってて意外にウロウロしないサカナ達が残ってたりするんですよ、レインボーほど回遊性の無いブラウンなんかも結構そのままあそこに貼り付いてたりしますよ｣
そう言って実にうれしそうに笑ってくれました
(どうせ笑うんならこんな真剣な話しじゃなく一発ギャグかなんかで笑わせたかったんだがな？私としては？)
こうして3月3日桃の節句
束の間の放流直後の通天湖ウハウハ劇場は終わりました
帰りに立ち寄ったスーパーで何故か意味も無く
おわり
って、
どんな終わり方やねんそれ？