ヤングケアラー・きょうだい児にとって、24時間テレビは?


障がいがあったり、介護が必要だったり、日々の生活が思い出される場面がある。


嫌だと感じる人、一方で多くの人に知ってもらえるという人もいる。

 


こんな生活している人がいるんだと知ってもらえたらいい。
自分だけじゃないって思えるから。

 

 

 

 

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こんにちは。

 

 

障がいのある兄を持つ”きょうだい児”とくです。

 

 

 

前回の記事はこちらです。

 

 

 

 

 

 

この時期になると、メディアで注目されるのは、

「24時間テレビ」ですね。

 

 

 

最近のテレビの内容は、

・障がいのある人の夢を叶える

・障がいのある子を育ててきた親の葛藤、思い

・健常者から障がい者になってしまった人の人生回帰

 

 

 

などなど、障がい者やその家族に焦点が当てられています。

 

 

 

 

私の中で、24時間テレビの存在ってなんだろう?

そう考えた時に浮かんでくるのは、

 

 

”障がい者って身近にいるんだよ”

”もっと障がい者のことを知ってほしい”

 

 

 

 

そして、

 

 

 

”他にも障がいを抱えながら生活している人がたくさんいることを知りたい”

 

 

 

 

もちろん、障がい者だけでなく、他のことにも注目することが大事だと思うけれど、

この機会に、多くの人に知ってほしいという気持ち、自分も知りたいという気持ちが

強くなる。

 

 

 

 

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なんでこんな気持ちになるんだろうな・・・

 

 

 

少し前までは、こんなことを考えることはなかった。

 

 

「大変な思いをしているのを知られたくない」

「偽善者だって言われたくない」

「笑い者にされたくない」

 

 

 

こんな気持ちで溢れていた。

大変なのは、自分だけなんだと思っていたから。

 

だけど一方では、

 

 

 

「こんなに大変なのに誰も助けてくれない」

 

 

と思うことがあった。

 

 

 

「人に優しくすることは、偽善なのか?」

 

 

 

そう感じることもあった。

 

 

 

 

 

そもそも、そんな環境にいることを知らないんだから、

周りの人は、好き放題言うのは当たり前のこと。

 

 

 

 

家族のことについて、自己開示してみることにした。

 

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自己開示してみて、

最初の反応は、みんな一緒だった。

 

 

「毎日大変だね」

「聞いちゃいけないこと聞いた?」

「家族について、話したくなかったらいいから」

 

 

 

 

でも、私の中では、障がいのある家族と一緒に過ごすのは当たり前のこと。

大変なことはあるけれど、話しちゃいけないことだとは思っていない。

 

 

 

 

「家族と一緒にいる時間が増えたよ」

「失敗という概念がないからなんでもできるよ」

「大変かもしれないけれど、気にならないよ」

 

 

 

 

そんな話を毎日していった。

 

 

 

 

無理に話をする必要もない。

話題に出た時に、話をしていけばいい。

いろんなことを知ってもらえたらいい。

 

 

 

 

ちょっとずつ、だけど、毎日話をしてみると、

周りの人との関わり方が変わってきた。

 

 

 

 

”障がいがあっても、他の人と同じなんだ”

”普通のきょうだいと同じように遊んでいるんだ”

”大変なのは大変だけど、可哀想なわけではないんだ”

 

 

 

 

自己開示してみることで、学ぶことがたくさんある。

 

 

「大変な思いをしているのを知られたくない」

「偽善者だって言われたくない」

「笑い者にされたくない」

 

 

 

こういう風に思っていたけれど、

 

 

〜〜

笑い者にされることはないし、

無理しないでねって声をかけてくれるし、

こんな経験しているから優しいんだね、ってわかってくれるし。

〜〜

 

 

 

話していいのかな?

と思っていたことでも、話をしてみると、

受け入れてくれる人がたくさんいる。

 

 

 

 

==

自分の当たり前は、相手にとっては当たり前じゃないこと。

でも、それは、言葉にして伝えないと伝わらない。

 

言葉にすることで、わかってくれる人はいる。

==

 

 

 

どう思われるんだろう?

それだけを思って、何も言わないと、辛い思いをすることもないけれど、

自分一人で大変な思いを抱えないといけなくなる。

 

 

 

 

家族の話をした時に、

 

”うちのお兄ちゃんはね・・・”

 

 

とフラットに話してみる。

驚かれるけれど、受け入れてもらえる。

 

 

 

 

===

知ってもらうことが、自分自身の気持ちも楽にしていく特効薬

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少しずつでも、自分のことを知ってもらう活動をすることが、

これからの人生を生きやすくするために必要だなと思います。

 

 

ちょっと勇気を出して、やってみるのをオススメします!

 

 

次回に続きます。